「たまたま」出演者、小林あやさんインタビュー!

こんにちは。「たまたま」市民スタッフのしおりです。
今回は「たまたま」にご出演される、様々な視点で演劇界の活性化を担っている小林あやさんのインタビューを行いました。

 

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小林あや
1971年生まれ。'92年より流山児★事務所に10年在籍。現在はフリーで舞台や映画に出演する他、演劇教育や市民講座のワークショップファシリテーターも行っている。主な出演作品に「おんな・三匹!」流山児★事務所(演出 ラサール石井)「燈臺」t.p.t(演出 デヴィッド・ルヴォー)「小さな水の中の果実」椿組(作.演出 鄭義信)「だるまさんがころんだ」燐光群(作.演出 坂手洋二) 「風が吹いた、帰ろう」桃唄309(作.演出 長谷基弘)映画「竜宮、暁のきみ」など。


多摩ニュータウンは綺麗で穏やかで明るいイメージ】
―あやさんは多摩にあまり馴染みがないということですが、ワークショップで街歩きをして多摩ニュータウンに対してどういった印象をお持ちになりましたか?

 

なんか、綺麗だなあっていうのが、まず、あって・・・廃れているというイメージがあったりとか、空き家があるとか、古くなっているとかを聞いていたから、もう少し、本当にもっと廃れているって感じなのかなあって思っていたのですけど、すごく綺麗で、みんなが公園でピクニックしていたり、(街の人が)挨拶してくださって、穏やかで緑が多くてっていう・・・明るいイメージでしたね、思っていたより。

 

―思っていたより(笑)

 

そう!

 

―なんか、パルテノン多摩の5階のレストランのお酒も美味しかったですよね(笑)

 

そうだよね!あそこ、いいよね!(※)

 

※第二回ワークショップ終了後、有志で食事をしまして、質とサービスの良さに全員感動したお店。「たまたま」観劇後に食事するのにおススメです

 

―私、また行きたいなあって(笑)

 

行きたいよね!(笑)本番中に行きたいと思っています(笑)。
あと、聖蹟桜ヶ丘に友達が住んでいて遊びに行ったことがあったのですが、聖蹟桜ヶ丘と多摩センターでは全然イメージが違くて。

 

―どう違うのですか?

 

多摩センターは一軒家的なものが少なかったり、団地が多かったりしたのですが、聖蹟桜ヶ丘は一軒家がすごく多かったりしたので、同じ多摩市でもイメージが全然違うなって思いました。

 

―あやさんが住んでいる街との多摩ニュータウンで違いとかありますか?

 

私が住んでいるところは、結構、子供が多くて住宅街で学校や保育園も多くて、子供たちが多い印象の街なんですけど、作られた感…綺麗さが全然違う…。多摩センターの方が綺麗で作られた感じがしますね。

 

―結構、皆さん、「作られた」って言葉を使いますよね。多摩ニュータウンに対して。私もそういう印象があります。

 

でも、どの街も自然に出来たわけじゃなくて、人が作ったものなんですけどね。新しい街だからそういう印象が強いのかな。

 

【色々な出演者さんの魅力が楽しめる「たまたま」】
―「たまたま」は、みんなで作り上げていく作品という印象があるのですが、あやさんの役どころについてお聞かせいただけますか。

 

結構みんな何役もやる感じなんですよ。で、私も何役かやるのですが、ホントに色々やるので…。色々な役ができて楽しいですね!

 

―じゃあ、色々なあやさんが見れる!(笑)

 

そうですね!(笑)

 

―一人の人がいろんなことをやる中で同じ時間・空間の中で一人の人が色んな印象を与えて物語を作るってことですよね…。面白い…。

 

その辺も楽しんでいただけると思います。

 

【一人っ子は一人だけの座組】
―瀬戸山さんの作品に参加は初めてということですが、瀬戸山さんと作品を作るのはいかがですか?

 

そうですね。結構のんびりしていて、自由に発言できる場で、みんなが意見できる場っていうのが、すごく良いですね。

 

―座組の方との雰囲気はどうですか?

 

アットホームで楽しいですね!
あ、みんな兄弟が多くて、私だけ一人っ子なんですよ。
で、三人兄弟の方が多くて、四人兄弟や五人兄弟もいて、私は一人っ子だから羨ましくて。

 

―それも珍しいですね。

 

あと長男長女がすごく多い座組で。

 

―わりと面倒見が良い人が多いんですかね(笑)

 

そうかもしれない(笑)

 

―じゃあ、(座組の雰囲気は)兄弟っぽい感じになるんですかね?

 

どうなんでしょうね…。でも、みんな、しっかりしていて良い座組です。

 

【お芝居の観方は自由】
―あやさんは字幕サポートの講習会にも参加されていましたが、そのとき、おっしゃっていたことって何でしたっけ?

 

 主役の字幕の色が決まっている、と言っていたんですよ。テレビの字幕とかも。
私は、お芝居って誰を主役で見ても自由で、主役はこの人!と決められて見るものではないと思っているので、始めから色分けされていると勿体ないなあって…。
その役のキャラクターごとの色、というのだったらわかるんですけど、主役は黄色!って決まっているのは嫌だなと思ったので、そこは改善できないのかなと思って質問しました。

 

―字幕サポートのお芝居に参加されるのは初めてですか?

 

そうですね!海外に行くときに向こうの言葉で字幕が出るっていうのはありましたけど、聴覚サポートという意味で字幕が入るお芝居は初めてです。

 

―なんか、「たまたま」はサポート制度も含めて初めてづくしという印象があります。

 

講習会に参加したときに、劇作家の坂本鈴ちゃんが「多くの人にお芝居を観て欲しいという思う中に、今まで耳の聞こえない人は入っていなかったのだろうか。目の見えない人は入っていなかったのだろうか」って言ったんですよ。脳性麻痺の人は入っていなかったのだろうかって、自分ですごい考えたって(坂本鈴さんの)言葉に、そうだよねって思って…。
よく沢山の人にお芝居を観てもらいたいって言うけど、自然とそういう人達を入れてなかったのだろうか、ということは、私もすごく思って…、この字幕サポートも、もっと当たり前にあるように演劇を観られるような環境を作っていく、というのが、すごく大事だなって思いました。

 

【多摩市の方も多摩市以外の方も楽しめるお芝居】
―最後に観に来てくださる皆様にメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

 

街ができていく、という「たまたま」というお話。絶賛稽古中でございます(※)。
今まさに、街作りのお芝居をみんなで作っている段階です。
すごくすごく面白くなりそうなので、多摩に住んでいる方以外も楽しんでいただけるお芝居になると思いますので、是非、足を運んでいただければと思います。

 

※インタビューを行なったのは、稽古が始まって間もなくの頃でした。

 

チャキチャキ姉御肌な雰囲気もありつつ、人懐っこい感じと優しみを感じる小林あやさん。
ワークショップ後の飲み会などでも、あやさんにムードメーカーとなっていただいたおかげで、和気あいあいな雰囲気だったことを思い出しました。
また、演劇の可能性についてと演劇を沢山の人に観て欲しいという思いを語るとき、小林あやさんの演劇への愛情の深さに感銘を受けました。


「たまたま」は明日からの本番3日間、駆け抜けて行きます!
「たまたま」で演劇の楽しさと面白さが伝わり、皆さんに少しでも演劇の楽しみをお届けできたらと切に願います。
どうか、よろしくお願いいたします!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

8月4日(金) 19時30分開演
8月5日(土) 14時開演/19時開演
8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

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By 市民スタッフ・しおり