『まちまち』出演者にインタビュー!vol.2

 

今回は、出演者インタビューvol.2をお届けします。

多摩市在住の出演者は合計25名!幅広い世代の方が『まちまち』に参加しています。

活き活きとした表情が魅力的な出演者たちのインタビューをぜひ最後までご覧ください!

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出演者名:影山忠雄

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18歳から22歳まで日俳優協会所属の俳優養成所に所属した後、
演劇集団未踏に立ち上げメンバーとして加わり、
家庭の事情で35歳からは、大手電機メーカーの会社員として活躍し、退職後は、聴覚障害者のための
手話で再就職支援や、地域の演劇・陶芸・音楽など多彩な活動をされている影山さんをご紹介します。
平和の尊さを伝える芝居にも携わられています。

 

ー 多摩ニュータウンでの印象的な思い出を教えてください。
今から約50年前にアルバイトで測量の仕事をしていました。先輩と訪れた地は、山林を削り、赤土とブルドーザ、ダンプカーの行き交う砂ボコリの中での仕事でした。何てひどい現場だと感じましたが、今、思い返すと自分の住んでいるニュータウンの開発地でしたね。

 

ー 今回「まちまち」に参加した理由を教えてください。
16年前に多摩センターへ引っ越して以来、自治体等が主催する地元の問題を検討するWSへは結構でていましたが、芝居のWSは今回が初めてです。多摩ニュータウンの問題を市民参加型で演劇にするということに興味をいだいて、応募しました。

 

ー ワークショップの様子はいかがですか。
ゲームなどの触れ合いを通じて、様々な意見、自分の思うことを、年齢関係なく、みんな素直に出し合えています。
回を重ねるごとに交流が深まり、面白みが増し、人間らしく、楽しく、やっています。

 

ー 「まちまち」をどんな作品にしたいですか。
これまでは、完成台本を書かれているものを読む形式の芝居ばかりでした。今回は自分が作っているんだという実感があり、
意気込みが違いますね。素人とプロの交じり合いの市民参加型の演劇の有り方もいいのかなと思っています。
小津安二郎の「東京物語」に描かれているような、綺麗ごとでない、現代にも通じる
家族あり方を、”家族のかたち”として描ければと思っています。

 

ー 意気込み、お客さんへのメッセージをお聞かせください。
多摩ニュータウンでは近年、少子高齢化、子育ては?山、坂、緑の多い街のイメージが強い?
そんな街を私達、市民の手による市民参加の手づくりによる演劇を通して、
明日への希望、活き方が少しでも変わるよう、ガンバリます。ご支援よろしく!
面白く楽しく、みんなが共感できる問題が表せればいいかな。

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出演者:佐野美星

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5年前に墨田区から多摩ニュータウンに引っ越してきた高校3年生の「みほし」さんをご紹介します。
小学校3年から中学1年までフラダンスをやり、高校では演劇部に所属しています。
将来の夢は声優・表現者です。応援してくれている妹さんからは、3年以内に賞を取って欲しいとはっぱをかけられているそうです。

 

ー 今回「まちまち」に参加した理由
元々は学校外で演劇をしたいと思ったのがきっかけです。
多摩に住んで5年ですがわからない場所も多く、勉強しながら演劇ができること、
多摩をテーマにするということ、父に背を押されたこともあり、応募しました。

 

多摩ニュータウンでの印象的な思い出
墨田では、年に一回ですが、年配者の方との交流があり、昔の遊び、竹で水鉄砲などを教わることができました。
一方で学生生活では、綺麗に並ばなきゃ、みんな静かに聞かなきゃと統率の取れた行動を求められました。
多摩ニュータウンでは、校舎の広さとゆるさが比例したような、のんびり感があり、先生が話してるのに、うとうとしている人や話してる人がいるとか、それでまでには考えられないことばかりでした。「きちっとしなくてもいいよ」という環境に、癒されました。

 

ー ワークショップに参加してみて感じたこと
人見知りというのもあり、毎回パルテノン多摩に来た際には緊張していました。
でも、いざはじまったら、笑いが絶えず、皆さんそれぞれのお話を聞く機会が多く、
あっという間に時間がすぎていく気がしています。
学生には、色んな世代の人と一堂に会して話す機会があまりないので、刺激をもらっています。価値観も違うし、目をつけるところも違いますね。
もともと年上、年配の人と話すのが好きで、お父さんについて回って、大人のひとと話すことが多かったことが、抵抗なく入っていけている理由かもしれません。
コミュニケーション・ゲームの時間も、みんなで脚本を練っているときも、休み時間も、みんなどれも滅茶苦茶、楽しいです。

 

ーお客さんへのメッセージを聞かせてください。
楽しんで作っている作品なので、お客さんにも是非楽しんでいただけたらな、と思います。参加者の個性や人生感がつまった劇です。人には色々な感じ方があると思うし、
多摩市に住んでる人も住んでいない人も、自分の環境の中で、共感できること、
感じてもらえることがきっとあると思いますよ。お待ちしております。

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出演者名:奥山樹生

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ワークショップ直後の興奮が冷めらないおくさんをカフェに拉致し、突撃インタビューしました。
多摩ニュータウンで生まれ育った多摩NTネイティブの演劇専攻の大学一年生です。

 

ー 今回「まちまち」に参加した理由を教えてください。
父が多摩NTの開発にたずさわったことや、表現の道へ進むきっかけになった落語WSのあったパルテノン多摩でのイベントに縁を感じたからです。色んな人と演劇をしたかったことも応募の理由です。

 

ー ワークショップに参加してみて感じたことがあれば
公演までやるWSへの参加は初めてです。ノンフィクション、ライブ感を大事にしていることも、これまでの高校演劇と大きく違います。
今感じていることを引き出して、芝居になっていくことも新しいですね。

このWSでは、ゼロ距離で、様々な世代の方と同世代のように話せ、皆さん、語りたくないことも素直に話してくれるじゃないですか。
脚本を書くこともあるんですが、今回のWSを通じて、リアルで起こっていることが一番面白いんじゃないかと思いました。
こんな面白い話があるんだ、色々な人生があるんだっていうことを知ることができ、
改めて、自分の生活を考えるようになりました。身近な世界の中でより面白いことを見つけられるような気になってきました。
イメージしていた40代、50代とは違うんだと、現実はここにあるんだ。と実感しています。

ただ、年上の方は結論を早く出すんですよ。僕らは、考えていて、すぐに応えられずにいるだけなのにということもよくあります。
教科書を読んでいるようなお話しで判断できず、浴びるだけということもあります。結論を出すのが怖いんですね。

ファシリテータの役者の方々も普通に接してくれて、演技の技術について云々いわれないことも新鮮でした。

 

ー 現在の多摩ニュータウンの印象について
知るに連れて、自分の住む町をもっと好きになりました。多摩ニュータウンってただ自分の住まいとしか考えていませんでしたが、大学生になって、小中の友達と前よりしゃべるようになるにつれ、緑豊かな場所を登下校で歩いたり、友達と走り回った記憶が蘇り、すごいあの当時は落ち着いていたし穏やかっだったと感じています。
ここはすごい落ち着く場所です。以前よりの居心地が良くなってきましたね。

 

ー 「まちまち」をどんな作品にしたいですか。
観た方が多摩NT以外でも、自分の町をもうちょっとおもしろい視線で見えるような作品にしたいですね!
何の変哲もない普段の生活の中で、ああ、そういう事もあるんだというお話を通じて、人によってはノスタルジックに、また、これからを考えていこうというきっかけに、そして、その奥にこれまで見てなかったことがみえてくる作品になればいいですね。

是非、お越しください。お待ちしております。