「たまたま」出演者、石田迪子さんインタビュー!

こんにちは。「たまたま」市民スタッフのしおりです。
今回は、「たまたま」にご出演される舞台・映像・ナレーションと様々なジャンルで活躍されている石田迪子さんのインタビューを行いました。

 

f:id:tamatamatama2017:20170801064122j:plain

石田迪子
1986年生まれ。東京都青梅市出身。2009年に文学座附属演劇研究所を卒業後、舞台・映像・ナレーションなどで活動。
近年は、単独で朗読ライブも主催する。主な出演作に、ミナモザ『みえない雲』・岸田國士『恋愛恐怖病』
あやめ十八番『ダズリング=デビュタント』・青☆組『時計屋の恋』、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』など。


【石田さん、歩車分離に感動】
―青梅出身ということですが、多摩にはあまり馴染みはないのでしょうか?

 

そうですね…、でも、青梅は「西多摩」と呼ばれることもあるんです。あとは、青梅の奥には「奥多摩駅」があって。そっちには馴染みがあるんですが、「多摩市」となると馴染みはないですね。

 

―では、ほぼ初めてくらいですか?

 

サンリオピューロランドには小っちゃい頃に行ったことがあって。後は、パルテノン多摩の劇場に仕事で数年前に行ったことがあるので、多摩センター駅の周辺の状況は記憶にあるのですが、それくらいですね。

 

多摩ニュータウンの印象はどうですか?

 

まずは緑が豊かだなあっていうのと…、あとは、やっぱり歩車分離に感動しました。
ワークショップの後に一人で歩いたんですけど、あの、私、まんじゅう山を見てなくて(※)…今回のお芝居では、まんじゅう山がキーというか、エピソードとして出てくるんですよ

 

※ 石田さんはワークショップでは唐木田方面へ街歩きをし、唐木田に関するお芝居を作るチームに参加していました。

 

―最初の頃のワークショップで、まんじゅう山でやたら盛り上がっている印象はありました。

 

そうそう。他の出演者さんのまんじゅう山でのエピソードを聞いて、これは一度見たいな、と個人的に行ったときに、
最初、Googleマップに沿って歩いて行ったら車道の方に出て…。
あれ?歩車分離って言いつつ、普通に隣で車が走っているな…、と思いながら、鶴巻東公園のまんじゅう山に行ったんです。それで帰りに、同じルートで戻ろうと思っていたら、向こうに大きい歩道橋が見えて。自転車が走っていたり、小っちゃい子が歩いていたりしたので、(歩道橋を)歩いて行ったら車の通りにもぶつかることなく、多摩センター駅まで行けて。
多分10分くらい歩いたんですけど、車道に出ることなく駅に着いたー!と思って、すごく感動しました。

 

―歩車分離文化に!(笑)

 

そう!すごい!私、今、恩恵が!(笑)恩恵がわかった!って(笑)
私はわりとのほほんと「あー、着いたー、一本道でラクー…」みたいな印象だったのですが、子育てしている出演者さんやワークショップ参加の実際住んでいる方でも「歩車分離」っていうことを言っていて。それがこんなに魅力的なんだなあって思いました。

 

―確かに私も(歩車分離に)気づきませんでした…。

 

ほんとに!それは中々、自分が育った環境にはなかったな、と。歩道橋はあるけど、普通に踏切もあるし、車がブーンって通っているところの端っこを小学生の時も中学生の時も歩いたり、自転車で通っていたりしたので、こんなに…、便利というか、生活している人と車を分けるのがストレスフリーなんだなあって…。


【実際の証言と現在と夢の世界の多重構成で作り上げられていく瀬戸山作品】
―今回の「たまたま」での役どころをお聞かせいただけますか?

 

瀬戸山さんの作品の特徴の一つとして、メインの役はありつつ、いろんな役をとっかえひっかえやる作品が結構あって…。
今回もそんな感じでメイン役もやりながら、他の役もやる、という感じです。
私のメインの役は、あゆみちゃんという小学生のお母さんの役で、大人側の役です。
子供側のみを演じる出演者もいれば、大人側のみを演じる出演者もいれば、子供側と大人側両方を演じる出演者もいます。(私は)子供側ではなく大人側の役目をいただきました。

今回は、「現在」と「夢の世界」と…、あと実際の「証言」を元にしたシーン(「私」っていう役の振り方です。でも、何の「私」であるかは、母であったり、父であったりとそれぞれなんです)と。そういう色々なパートがある多重構成になっています。

 

―以前、ミナモザで瀬戸山さんの作品にも出演されていますが、今回の「たまたま」との違いはありますか?

 

まず、第一前提としてパルテノン多摩の企画として発信していて、多摩ニュータウンという街を題材にするってところが…。
美咲さんの作品だともう少し社会派寄りな部分を描いているのですが、今回は街っていうものを(描いていて)、しかも失われた街でもなく、これから作る街でもなく、今現在住んでいる人がいる現在進行形の街を題材にするっていうところは、いつものミナモザとは違うんじゃないかあって思います。


【自分達の街についての発見ができる作品に】

―それでは最後に「たまたま」を観に来てくださる皆様へのメッセージいただけますか

 

どんどん面白くなる作品だと思います。多摩ニュータウンの「今」だけでなく、「過去」それから「未来」、それを時空を越えて描いている作品だなと。今実際住んでいる人がこの作品を見て「こういう街なんだ」って気づかされることもあるし、多摩ニュータウンを知らない人が「こういう街があるんだ」という良い意味での発見にもなるし…。自分が住んでいる街はどうなんだろう、とか、考えるキッカケにもなると思います。多摩ニュータウンに住んでいる人も住んでいない人も楽しめる作品になんじゃないかなって思います。


一つ一つの言葉を大事に選びながらインタビューの質問に答えてくださった石田さん。
ゆっくりと落ち着いた雰囲気でお話ししていただいたおかげで、こちらもリラックスしてお話を聞くことができ(ありがたい)、とても温かみのある空気が流れた時間になりました。

 

「たまたま」はいよいよ今週から始まります!
「たまたま」を通じて、ご自身の街を、多摩ニュータウンの魅力の発見をしていただけたら幸いです。


《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

8月4日(金) 19時30分開演
8月5日(土) 14時開演/19時開演
8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

twitterもやっております!

https://twitter.com/tamatama201708

 

By 市民スタッフ・しおり