多摩センターの白と黒

皆さん、こんにちは。市民スタッフの「りょー」です。

今回のブログでは多摩センター(以下多摩セン)の良いところと悪いところ(独断)を多摩に住んでもうすぐ30年の僕がご紹介させていただきます!

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まずこちらが京王・小田急多摩センターの駅を降りて真正面に出たところ。やはり多摩センの良いところは歩車分離がしっかりしてます。僕の家は駅から歩いて15分かかりますが、そこまで車に会わなくてよいです☆写真の一番奥に小さく見える階段が今回の『たまたま』の劇場、パルテノン多摩。写真だと小さくなってしまいました(汗)

逆に多摩センの弱点なのは坂道。正直15分間上り坂しかありません。特に暑いシーズンは辛いです。重ねて多摩は自然が多いですが、夏はセミが大量発生し団地の階段はもはやカオス以外の何物でもありません!!

多摩丘陵を切り崩した名残なのか、長崎ほど急ではないですが上り坂は永遠と続きます。トドメはエレベータのない4階withセミの大群(完全に我が家の場合ですが…)は正に地獄。もちろん朝、駅に向かうときはずっと下りなので「行きは良い良い帰りは怖い」状態です。多摩市民のささやかな夢としては電気自転車が欲しい。。。それかセミのいない国に行きたい。。。

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こちらは駅を出て右手を見たところです。一番右端に見える白い建物が多摩モノレールの駅です。そして樹の左奥に見えるガラス張りの建物が、ワークショップでも頻繁に出てきた「ペンタ君」です。以前ペンタ君と称するキャラクターがいるリフォーム会社が入っていましたが、鮮やかに撤退し呼び方が分からないのでそのままペンタ君と呼んでいます。今はオフィスやフットサル場などが入っています。そのもう一つ左隣が「京王プラザホテル」!出演者の方に多摩センで泊まれるホテルは?と聞かれて、多摩市民勢はここしか答えられませんでした(汗)

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次は駅を出て左手。左ややボロい建物が「元カリヨン館(現マグレブエスト)」。右の茶色の建物が「マグレブ」です。出来たのは右のマグレブの方が古いです。僕はここのフィットネスにおよそ10年ぐらい通っております。大浴場もあり、スタジオプログラムも結構充実していて大手より少し安い(?)ので気に入っております。

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そして最初の坂を少し進んでの左手に映画館のある「丘の上パティオ」奥にそびえたつのが「ベネッセ」のビルです。実はこの手前に「イトーヨーカドー」もあります(一番最初の写真の左)。この道を左に曲がった先にピューロランドもあり、外からのお客様にはよくテーマパークみたいな街だね!と喜ばれます☆お店や飲食店も結構あり充実しています。ただ、ファッション関係は前回ご紹介した南大沢へ行ったほうが良いかな。。。駅前のオススメグルメ?駅前はチェーン店が多く何でも食べられますが、いざオススメを聞かれると正直困る街です。

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そして、最初の写真の道をまっすぐ進んでパルテノン多摩の階段上からの写真がコチラ!今、左手に見える白い建物は「ココリア多摩」。つい数か月前までは「三越」が入っておりました。そしてもっと昔は「多摩そごう」でした。先ほどから「元〇〇」と頻繁に出ておりますが、多摩センのもう一つの弱点は色々出入りが激しいことです。

慣れ親しんだものが急に無くなったりしてしまうのは寂しいものです。僕の母校の中学校も今は図書館です。壊すまで行かなかったのは嬉しいけど、やっぱりちょっと寂しい(T0T)

ただ変わらないものとしては、お祭り。多摩センはゴールデンウィークと夏休み、そして文化の日とこの大通りが屋台で埋め尽くされるお祭りが昔からあります。最近、秋のお祭りはハロウィンになっていますね。お祭りの日のここからの眺めは最高です!

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 そして、振り返るとちょっとした水辺があり「多摩中央公園」、つまり多摩センターのセントラルパークへ入って行けます!この水辺は時に舞台になったりすることもあります。小さいころ、ここら辺で良く鬼ごっこもしておりました。

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そして公園内はこんな感じです。すみません、僕はよく休みの日にここで昼ビールをいただきます☆土日の天気がいい日は結構沢山の方がピクニックをしていますね。夏はちょっと暑いのでテント張ってる方もいらっしゃいます。

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何か食べているとハトやカモが寄ってきます。たくさん集まっちゃうと、結構大変なことになります(笑)こちらにも大きな池があり、こちらもたまに舞台になったりします。遠くに見えているのが先ほど紹介させていただいた「ココリア多摩」です。

 

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広い芝生と池があって、空もめちゃくちゃ広くて、天気の良い日は本当に気持ちが良い僕にとっての多摩センベストスポットです!!『たまたま』観劇の際は是非少し足をのばしていただいて、多摩センのセントラルパークも歩いてみてください☆お待ちしております!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演

8月5日(土) 14時開演/19時開演

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

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https://twitter.com/tamatama201708

 

 

【多摩の魅力を紹介】実は映画の都 多摩センター

皆さん、映画はお好きですか? 私は大好きです。もう何十年もの間、いわゆる映画ファンという稼業を続けています。今でも映画館で年間100本前後見ています(ちなみに演劇もそれと同じくらい見ています)。

 

『たまたま』の上演会場パルテノン多摩がある多摩センターは、調布~橋本を結ぶ京王相模原線上にあります。調布~橋本間は全部で12駅。特急/急行なら20分です(調布~京王多摩センターは12分)。

 

京王線の路線図は以下のリンクをご覧ください。

https://www.keio.co.jp/train/map/pdf/rosenzu.pdf

 

その相模原線上にシネコンが幾つあると思いますか? 答えは3つ。さらに厳密に言えば、京王多摩センター~橋本という5駅、特急/急行でわずか8分の区間内に、イオンシネマ多摩センター/TOHOシネマズ南大沢/MOVIX橋本という3つのシネコン、全26スクリーンが存在しているのです!

 

 

多摩センターにあるのはイオンシネマ多摩センター。全8スクリーン。スクリーン1のスクリーンの大きさはこの地区では最大。6月から無料のプレミアムシートが全スクリーンに設置されました。土地柄ファミリー系作品に力を入れていますが、「シネアーツ」というシリーズでアート系作品をしばしば上映。ロイヤルシェイクスピアカンパニーの舞台上映なども行っています。

http://www.aeoncinema.com/cinema/tama/

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2つ先の南大沢にあるのはTOHOシネマズ南大沢。全9スクリーン。実は東京都内で初めてできたヴァージンシネマズの劇場。2003年に東宝ヴァージンシネマズを買収したことでTOHOシネマズになりました。つまり都内のシネコンとしては老舗中の老舗。ポイントなどの制度はTOHOシネマズチェーンが一番お得です。

ここのプレミアムスクリーンは座席とスクリーンの関係が絶妙で、正真正銘のプレミアムです。同じTOHOシネマズでも、六本木や府中にあるプレミアムスクリーンに入って「何がプレミアムなのかわからない」と思っているそこのあなた、ぜひこの劇場のプレミアムスクリーンのD列かE列の真ん中で見てください。プレミアムの意味がよく理解できるはずです。

https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/006/TNPI2000J01.do

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4つ先の橋本にあるのが松竹系のMOVIX橋本。全9スクリーン。上映環境のクオリティが平均的に高く、特にシアター9の映像と音響は最高です。松竹系なので、シネマ歌舞伎劇団☆新感線ゲキシネなども上映されます。

http://www.smt-cinema.com/site/hashimoto/

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東京の私鉄沿線でこんなにもシネコンが密集した地域は他に無いはずです。

たとえば小田急小田原線は、ターミナルである新宿と小田原を別とすれば、急行でも1時間半程度かかるあの長い路線上に、イオンシネマ新百合ヶ丘とTOHOシネマズ海老名のたった2つしかシネコンがありません。

東急田園都市線は、渋谷を別とすれば、中央林間までの35分間に109シネマズ二子玉川1つだけ。

そして東急東横線に至っては、渋谷を別とすれば、何とシネコンが1つたりとも無いのです!! 

いずれも京王多摩センター~橋本の「8分間に3つのシネコン」とはまったく比較にもなりません。

さらに9月には調布に11スクリーンを擁するイオンシネマ シアタス調布が開業します。そうなると「特急/急行で20分の区間内に4つのシネコン全37スクリーン」というとんでもない状況になります。

 

つまり「多摩センター(京王相模原線沿線)は映画ファンにとって非常に恵まれた環境にある」ということです。

 

 

シネコンばかりあっても、どうせ同じ映画しかやってないだろう」と思う方もいるかもしれませんが、東宝のTOHOシネマズと松竹系のMOVIXではプログラムが結構違います。イオンシネマはその中間という感じですが、差別化を図るため、多摩センターではアート系作品やライヴ作品・演劇作品などの上演にも力を入れています。また、同じ作品を上映していても、3つシネコンがあると「この映画は他の劇場では小さめのスクリーンでやっているが、○○では大きなスクリーンでやっているからこちらの劇場で見よう」といった選択が可能になってきます。

 

最近では、アカデミー主演男優賞脚本賞を受賞した傑作『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が、相模原線沿いではイオンシネマ多摩センターでのみ上映されたのですが、何を間違えたのか2番目に大きいスクリーンにかかっていました。都心での上映館は新宿武蔵野館など小さい劇場でしたが、イオンシネマ多摩センターのスクリーン7は新宿武蔵野館で一番大きいスクリーンの3倍くらいあります。つまり東京都内ではおそらく最も優れた観賞条件だったということです。

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「そんな程度では物足りない。もっと渋いアート系作品をガッツリ見たいんだ」と言う方のために、小田急多摩線で10分程度の新百合ヶ丘に「アルテリオ映像館」があります。川崎市アートセンターという施設にある名画座/ミニシアターで、アート系作品のファンならば驚喜する他ないもの凄いラインアップが組まれています。ぜひ下のリンクから上映作品を確認してみてください。なお川崎市アートセンターには「アルテリオ小劇場」もあり、演劇やライヴ、寄席などが盛んに上演されています。

http://kawasaki-ac.jp

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なお新百合ヶ丘にはイオンシネマ新百合ヶ丘(9スクリーン)もあり、同じイオンシネマながら、多摩センターとは微妙に違う作品が上映されています。

http://www.aeoncinema.com/cinema/shinyurigaoka/

 

 

さらに、多摩モノレールで24分の距離にある立川まで行けば、映画ファンの間で全国的に知れ渡っている立川シネマシティがあります。ここはTOHOシネマズなどの大手チェーンとは違う、地元資本による立川独自のシネコン。地元資本ではショボいのでは…と思ったら大間違い!! 大手チェーンでないが故に、映画好きの夢を叶える無茶のし放題。しかもその無茶がちゃんと劇場の評価と観客動員に結びつき、今や映画ファンの聖地と化しているシネコンです。

上映環境、とりわけ音響の良さには昔から定評がありましたが、最近は「極上爆音上映」「極上音響上映」(誤解している人が多いですが、この2つは別物です)が大きな売り物。特に一昨年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『ガールズ&パンツァー 劇場版』の極上爆音上映は絶大な評判を呼び、観賞数十回のヘヴィーリピーターや、北海道や九州から飛行機に乗って立川まで見に来るファンさえ出る始末。どちらも今の時代としてはありえない驚異的なロングラン上映となり(『ガールズ&パンツァー』に至っては何と371日!!)、シネマシティというブランドを不動のものとしました。もはや立川の大きな観光資源と言っていい、唯一無二の劇場です。

http://cinemacity.co.jp

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多摩センターを中心に考えた場合、新百合ヶ丘を含め、電車で直通10分圏内に4つのシネコン+1つの名画座/ミニシアターで、全37スクリーン。9月に調布のイオンシネマが開業すれば、電車で15分圏内に5つのシネコン+1つの名画座/ミニシアターで、全48スクリーン。電車で25分圏内の立川まで含めたら、何と6つのシネコン+1つの名画座/ミニシアターで、全59スクリーン! 

待てよ、電車で25分とか言い出せば、下高井戸シネマや、一度乗換が生じるTOHOシネマズ府中なども入り…いや、もうやめておきましょう。すでにお腹いっぱいです。

 

 

これが渋谷や新宿、銀座など、膨大な人が行き来する山手線随一の繁華街なら話は分かります。しかし多摩センターはそのようなタイプの街ではない。ところがどういうわけか異常なまでに映画館が溢れている。どう地図を眺めても、東京の郊外で、これほど映画の上映環境に恵まれた地区は他にありません。

 

 

そんなわけで映画好きの皆様、パル多摩で『たまたま』をご覧になる際は、その前か後に近隣の劇場で映画をハシゴするパターンも十分にありえますよ。リンクしました各劇場のスケジュール表で、『たまたま』の観劇とハシゴできる作品を探してみてください!

 

 

市民スタッフのマサトでした。

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演

8月5日(土) 14時開演/19時開演

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

 

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【多摩の魅力を紹介】観劇ついでにアウトレットでお買い物!

多摩地区以外にお住まいの皆さん、「多摩センターって遠そうだし、どうせ何も無い町だろうから、わざわざ芝居1本のために足を運ぶのはちょっと…」などと思っていませんか?

 

それは大きな誤解です。むしろ「芝居を1本見ただけで多摩センターから帰るなんてもったいない!」という魅力的なスポットをこれから当ブログで幾つも紹介していきたいと思っています。

 

 

多摩センターまでいらっしゃるなら、特に推薦したいのは、「三井アウトレットパーク多摩南大沢」でのお買い物と観劇を組み合わせるパターンです。

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南大沢は、京王相模原線で多摩センターから2駅、電車で3〜4分の距離にあります。行政的には八王子市になりますが、多摩ニュータウンの一画を占め、相模原線上にあるため、八王子よりも多摩市/多摩センターの方にはるかに近しい街だと言えます。おそらく南大沢の住人のほとんどは多摩市への編入を希望しているのではないでしょうか(笑)。

ちなみにジブリアニメ『平成狸合戦ぽんぽこ』の終盤に、完成した多摩ニュータウンの光景としてヨーロッパのようなお洒落な町並みが出てきますが、あれは南大沢駅の南にある長池公園のあたりがモデルです。

 

 

その南大沢駅から徒歩1分の場所に広がるのが「三井アウトレットパーク多摩南大沢」。2000年の開業で、面積は約17000平方メートル、店舗数はおよそ110。御殿場のような超大型店舗と比べれば小さいです。しかし東京近隣のアウトレットとしては、横浜ベイサイドや幕張を超えるほどの規模です。そもそも東京都内に存在するアウトレットは、現在のところ、この南大沢とお台場ヴィーナスフォートの、たった2つしかありません(南町田のグランベリーモール2019年まで休業)。わざわざ時間とお金をかけて御殿場まで行かなくても、新宿から特急なら直通30分強で、この規模のアウトレットに行けるのです。便利だと思いませんか? そのわりにあまり知られていないような気がするので、ぜひこの機会に訪れてみてください。

http://www.31op.com/tama/

  

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そこに並んでいるお店は…多すぎて紹介しきれません。ファッションを中心に、スポーツ、日用雑貨まで様々な店が揃っています。ぜひショップの一覧を眺めて、自分が訪れたい店を確認してください。実際に行ってその場で探そうとすると半日かかってしまいます。

http://www.31op.com/tama/search/

 

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個人的によく利用する店はNIKE。私の履いているシューズはほとんどここで買ったものです(笑)。他にもスポーツ/アウトドア系なら、アディダスリーボック、アシックスに、モンベル、ノースフェイスなど何でもありです。

 

ファッションなら、GAPのようなファストファッションから、ユナイテッドアローズビームス、アーバンリサーチなどのセレクトショップ系、コーチやセオリー、ブルックスブラザースなどの高級ブランドまで…いやいや、この調子で書いていると、やはり切りが無いのでやめておきます。

 

1つだけ強力に推薦しておきたいのは「ザ グロッサリー&ワイン」という食材のお店にある「さつまいもジャム」。これはヤバいです。相当にヤバいです。これをクラッカーに乗せて食べようものなら止まりません。ぜひお試しください。「バタージャム」というのもありますが、ちょっと濃厚で好き嫌いが分かれると思うので、バターが入らない普通のジャムの方がオススメです。

http://www.31op.com/tama/shop/000000011913.html

 

 

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子供用の遊具や名物(?)の機関車もあり、家族でやって来て半日過ごせるような環境が整っています。中庭のステージでは、休日になるとショーやライヴが行われたりします。

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アウトレットの向こうに見えるのは、首都大学東京のキャンパスです。元の名称は東京都立大学石原都知事の時代に名称が変更されましたが、小池都知事がまた名称を変えたがっているという噂も聞こえてきます。まさか都民ファースト大学!?

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駅の隣のfabというビルには、アウトレットと同時に開業したTOHOシネマズ南大沢があります。私がアウトレットに立ち寄るのは、大抵ここで映画を見る前か後です。

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駅の斜め向かいにある南大沢のイトーヨーカ堂は、かなり巨大で、お客さんも大勢います。

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このニュータウン通りを4.5kmほど東に進むと多摩センターです。

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すでに書きましたように、多摩センター〜南大沢間は2駅。特急でも各駅でも5分かからない距離です。パルテノン多摩で上演される『たまたま』で心を豊かにした後(または前)、南大沢のアウトレットに立ち寄り、物心両面を豊かにして、多摩を後にしてください!

 

市民スタッフのマサトでした。

 

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演

8月5日(土) 14時開演/19時開演

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

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「たまたま」出演者、大原研二さんインタビュー!

こんにちは、市民スタッフFです。

稽古場にて、「たまたま」ご出演の大原研二さんにインタビューをさせていただきました!

f:id:tamatamatama2017:20170717195031j:plain大原研二
1975年生まれ。福島県南相馬市出身。DULL-COLORED POP所属。TOHOKU Roots Project理事。主な出演作DULL-COLORED POP『演劇』、テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタイン(略)』、ミナモザ『彼らの敵』、映画『アウトレイジ』など。

 

ーワークショップで実際に多摩の街を歩かれて、どのような印象をお持ちになりましたか?

多摩センター駅からパルテノン多摩までの道のりはすごく“作られた感”があって、それが広範囲に延々と続いていくのかと思ったらそんなこともなくて、そこ以外は“山を切り拓いて作った街”という印象を強く感じました。
自然だけれども人の手が入った自然というか。もっと人工的な印象を受けるかと思っていたけれど、思った以上にナチュラルな印象を受けましたね。

ー大原さんは福島県南相馬市のご出身で、現在東北のプロジェクトなどにも携わられていますが、ご自身の“故郷”について、現在どのように思っていらっしゃいますか?

地元は大事で、すごく根っこにあるもので。そこで育っていなければ、今こうはなっていないだろうな、ってことをすごく感じさせるし、理由も帰るとなんとなくわかるというか。
TOHOKU Roots Projectはほぼみんな東北出身の人の集まりで、地元が近い人の“共通の感覚”みたいなものがあるので、自分が生まれ育った街、土地、エリアから受けている影響って大きいんだな、と感じています。

ーそうなんですね。私は多摩で生まれ育って今は出て行った身なのですが、地元に対する「愛憎」みたいなものがあるんですね。出て行ってから良さに気付いたこともたくさんあるのですが、ずっと「出て行きたい」と思いながら暮らしていた街で。 大原さんは地元に対してそういった複雑な感情を持ったことはありますか?

僕の場合は、ここで生まれ育ってよかったな、っていう気持ちが根っこにありますね。
出ていくときも親に大学に行け、って言われて出て行ったくらいなので。
外に出て行きたい、っていうのそもそもあんまりなかったんですね。都会に比べたら何もないけど、それで不便を感じるタイプの人間ではなかったので。

ーもしかしたら地元に残っていた可能性も……。

全然あったと思います。
ベースにある感覚みたいなものは、田舎で生まれ育ったから感じるところもあり、それに関しては誇りにも思っている部分もあります。

ーその感覚が羨ましいです。

帰れる場所、田舎があって、それがさらに都会ではない、っていうことに関してはたまにこっち(東京)の人に羨ましがられますね。

ーそうですよね。帰れる田舎がある、というのは。

震災のこともあって複雑といえば複雑ですが、地元をなんとかしよう、というよりは、このまま残ってくれたらいいな、っていう気持ちです。帰ったときに原点回帰みたいな気持ちになれるように、生まれ育った環境が残ってくれていたらいいな、と思っています。

ーありがとうございます。それでは「たまたま」の舞台に関してお聞かせください。
今回の役どころについて教えていただけますか?

(開拓前の)元々住んでいた側の人間の役がメインになると思います。そういう意味では、僕が住んでいた地元の人たちと共通点があるのかな、という感じです。今回(作・演出の)美咲さんの作品の中でもわりとぶっ飛んだことをしているので(笑)そのぶっ飛んだほうの世界の住人です。

ーぶっ飛んだほうとぶっ飛んでないほうに分かれる感じですか?(笑)

そうですね(笑)このバランスが最終的にすごいおもしろい感じに収束していく予感がしています。

ーそれでは最後に観に来てくださるお客様へ一言お願いします!

子供が観ても大人が観ても、幅広い世代が受け取れるメッセージが入ってきそうだな、と感じています。あとは美咲さんの作品を観ている方や、よく演劇を観る方たちには、「こんなんもあるで!」っていう(笑)、僕らの遊び心とか、あんまりこういうのやれって言われてもやらせてもらえる機会が少ないことをやれそうな世界観なので、そういうのを楽しんでもらえる機会になったらいいな、と思っています。

 

 新しい一面が観られることを楽しみにしています!
大原さん、ありがとうございました!

www.oharakenji.com

twitter : https://twitter.com/oken2dry

 

稽古場リポート 7月8日(土)

7月8日(土)、初めて稽古場を見学させていただきました。稽古自体は、3日(月)に顔合わせ的なものから始まっているので、この日で6日目になります。

 

場所は小田急線の駅に近い某所。稽古開始は18時からですが、私が伺ったのはちょうど19時30分。中に入ってみると、皆さんが四角に並んだ机を囲み、真剣に台本の読み合わせをしている最中でした。しかしどうも様子がおかしい。しばらく聞いていても、まったく多摩ニュータウンの話には思えず、「何故そこが?」と思うような地名ばかり出てくるのです。

やがてそれがワークショップで出たあるエピソードを発展させたものだと分かりました。多摩ニュータウンに直接は関係しないエピソードなので少し驚きましたが、この話が全体の中でどのようなポジションを占め、どのように全体のテーマと絡んでくるか楽しみです。

 

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私が入ってきてから台本を読んでいた時間は、10分かせいぜい15分。その後は、今読んだ内容に基づくディスカッションが延々と続きました。と言っても、台本の内容そのものを深く掘り下げるというよりは、そこに書かれていたエピソードをきっかけに自分の考えや思い出を自由に話している感じ。多摩ニュータウンに関する話はまったく出てきません(笑)。

 

最初のうちは比較的台本の内容に沿った話題なので、かなりシリアスなもの(ネタバレになるので具体的には話せません!)。そこから話題は子どもの教育に移ります。ここでは、まだ小さなお子さんのいらっしゃる中田顕史郎さんと町田マリーさんの2人が、自らの子育てエピソードや教育観などを話し、会話の中心に位置していました。子育て経験の無い若い人たちはそれを神妙に聞いている場面が多いのですが、頭の中で自分と親との関係を思い出しながら、1つ1つの話を自身の体験に照らし合わせ、真剣に内容を吟味しているように見受けられます。

個人的に印象に残ったのは「子どもというものは、ここぞという時にかぎって熱を出したり怪我をしたりする。あれは親が全ての関心を仕事に集中させようとすると、その関心を自分の方に引き戻したくて(無意識に)やっているのではないか」という話。まさに「あるある」ですね。「子どもはトリックスター」というのは、この日一番の名言だったように思います。

 

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子どもの教育話から発展して、最後の1時間は何と延々クリスマスの話! もはや多摩はおろか、この日読んでいた台本ともほとんど関係ありません(笑)。サンタクロースを何歳頃まで信じていたか、子どもにサンタはいないとカミングアウトするはどのタイミングが適切か、プレゼントは何をどのように渡せばいいのか、あまり小さい内にサンタはいないと教えると友達の間で仲間はずれにされるのではないか…などなど話の種は尽きません。子育て論では聞き役に回りがちだった若い人たちも「自分の場合は…」と様々な思い出を語り出します。

一番おかしかったのは、「サンタさんなどいない。あれは全部パパやママが買ったものだ」といきなり言うと衝撃が大きいので、「サンタさんとお話をして、今年からはパパがサンタさんの代理としてお前にプレゼントをあげることになった」と言った話。最近の親って本当に子どもに優しいんだな~と感心。自分の場合を振り返ってみると、親がそんなことには全く無頓着だったので、物心ついたときからサンタクロースなど実在しないと教えられていたような気が…いや、我が家が特別だっただけかもしれませんが。

 

最初の方はかなりシリアスな話だったし、子どもの教育に関する話も、当然明るい話ばかりではないのに、どういうわけか終始笑いが絶えなかったのが何よりも印象的でした。シリアスな話もあまり深刻になりすぎず面白可笑しく聞かせてしまうあたり、役者陣の話術やコミュニケーション能力の高さが伺えます。

 

印象的と言えば、一つ気がついたのは、足元が皆てんでバラバラなこと。裸足、靴下、自分用の床履き、備え付けのスリッパ、そして中田さんに至っては珍しい足指出し靴下! 指出しの手袋は珍しくないけど、指出しの靴下って初めて見た… 同じ場所に集うのに、何故ここまで足元が違うのでしょう。このバラエティ豊かな足元に、役者という人たちの自由さを見た思いがしました。

 

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この日は美術打合せがあるとのことで教育座談会…もとい、芝居の稽古は21時半で終了。役者陣は、特に連れだって飲みに行く風でもなく、3つの駅に向かって三々五々散らばっていきました。考えてみると、アルコールも無しに2時間近く延々とあのような会話を続ける集中力というのも凄いもの。この人たちには、今更酒を飲みながらの談笑など必要ないのかもしれません。

 

 

芝居の稽古と言うよりは、ある意味ただの雑談に近い2時間でしたが、このようなお喋りを通じて、互いの人柄や考え方を知り、役者相互間の「気」を練り上げているのでしょう。ワークショップで最初に結構な時間をかけて行われるゲームと同じ役割です。また瀬戸山美咲さんは、それらの会話の中から、常に台本のアイデアを拾い上げようとしているはず。もし最終的な台本にクリスマスのエピソードが盛り込まれていたら、それはこの日の会話から生まれたものだと思ってください(笑)。

 

しばらくはこのような状態が続くようですので、次の稽古場訪問は、立ち稽古が始まってからになります。その頃には台本もより完成型に近づいているはず。5回に及んだワークショップや今日の話から、何が取り上げられ、どのように組み合わされ、どれほど磨き上げられていることか、期待が高まります。

 

 

 

リポーターは市民スタッフのマサトでした。

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演 

8月5日(土) 14時開演/19時開演 

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール 

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

 

 

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稽古場にて!

こんにちは! そしてはじめまして! 今回のレポートを書きますは市民スタッフの「たく」であります。

 

では先日行われた舞台稽古の様子をお伝えしていきます!

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稽古場のスタジオです。まずは練習用の台本のセリフを使って、役を演じる稽古をしていました。

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素人目(というか素人耳?)にも熱演なのが伝わりました。さすが本職!

 

全員が読み終えると各々の役について話し合い、演技方針を変えてもう一度セリフを読み回しました。

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より語気を強めたり、笑いを誘う口調でセリフを読むなど、これまたすごい熱演でした。f:id:tamatamatama2017:20170714185048j:plain

読み終わると再び方針を変えてもう一周、それが終わるとまたもう一周……。最終的に五周も台本を読んでめっちゃ細かい演技プランができ上がっていました。

 

休憩を挟んでのち、演出の瀬戸山さんを中心に作品についてのディスカッションが始まりました。f:id:tamatamatama2017:20170714185619j:plain

 

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時間、人物、場所をリンクさせて作品を創るという瀬戸山さん。多摩ニュータウンで取材をさせていただいた今作の登場人物一人一人の人生について、用意した年表を使いながら全員で理解を深めていきました。

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さらには今回のプロジェクト名にもなっている「たまたま」について、出演者の皆さんの身のまわりの出来事と重ねながら考察していきました。「たまたま」は運命を信じたい人間の心理から生まれる? 起こった事象の神秘性が偶然性を強める? などなど小難しい話がばんばん飛び交いました。今後の稽古の中でどこまで「たまたま」論が深まるのか、楽しみです!

 

以上、市民スタッフ「たく」からでした。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

8月4日(金) 19時30分開演
8月5日(土) 14時開演/19時開演
8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

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『たまたま』ワークショップ最終回!

 こんにちは!第1回目のレポートを書いた市民スタッフFです。

あれから1ヶ月と少し、いよいよワークショップも最終回を迎え、これまで各チームで作り上げてきた“多摩ニュータウン”をテーマにしたお芝居の発表会を行いました!

この日はいつもより1時間会場を開ける時間を早め、本番へ向けての自主連練の時間となりました。

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その後、通し稽古を実施する流れに。

「たまたま」作・演出の瀬戸山美咲さんから、オープニングと作品ごとの繋ぎの部分、エンディングの演出を参加者全員で受けます。

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通し稽古を終え、瀬戸山さんから各チーム個別にアドバイスを伝え、観に来てくださったお客さまにも入っていただき、
いざ、多摩ニュータウンの4つの物語の開演です…!

■オープニング

道行く多摩の人たち。最初は知らない者同士だったけれど、徐々にアイコンタクトや会釈をしたり、ハイタッチを交わしたり、交流が生れていきます。

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だんだん人が掃けてゆき、そのまま、【愛宕チーム】の発表に移ります。

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愛宕チーム

多摩モノレールが印象的なこちらの作品は、若い夫婦が多摩センターに物件を探しにくるところから始まります。

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真ん中にいるのは、多摩センターでNO.1の不動産屋さん。

 

不動産屋さんかと思いきや、急にギャングの子分に豹変!!

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ええっ、多摩って安全でクリーンな街じゃなかったの!??

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なんて、不動産屋さんのちょっとしたおちゃめ心です。

実際に不動産屋役の浅井要美さん(「たまたま」にもご出演されます)は、先日出演された舞台で15年前に多摩センターのイトーヨーカドーで買ったこのオレンジ色のトレンチコートを着て、ギャングの子分の役を演じられたのだそうです。
鮮やかな色がお似合いです!

 

不動作屋さんに導かれて、愛宕の街を訪れる若い夫婦。
そこで、愛宕在住のまゆみさんとばったり道で会います。

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「あら~!偶然!どうしたの~~??」再会を喜ぶお二人。

まゆみさんが、愛宕のとっておきの秘密スポットを案内してくれることに。

石のステージや、多摩の名水、ホオノキなど、実際に愛宕の街歩きで見てきた風景をふんだんに取り入れた構成になっていました。

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f:id:tamatamatama2017:20170708165506j:plain人を選んで出たり出なかったりする「多摩の名水」。心のキレイな人しか乗れない筋斗雲のよう…(笑)

とってもかわいい演出で、このシーンは毎回観るのがたのしみでした!

 

f:id:tamatamatama2017:20170708165606j:plainホオノキの葉っぱも素敵な小道具に。 

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そして再び多摩センターの不動産屋さんに戻ってきた若夫婦ふたり。
どうやら、この街を気に入ったようです。
果たして二人は、多摩に引っ越してくるのでしょうか……?

 

若夫婦ふたりと共に、観ている私たちも一緒に街を案内してもらったような気持ちになりました。
そして「街歩き」や「思い出の一品語り」など、ワークショップで実際に体験したことやエピソードをしっかり物語に活かし、【ワークショップの集大成】のような構成になっていたのがとても素敵でした!

■ぽんぽこチーム

続いて、ぽんぽこチーム。
初老の夫婦の会話から始まります。
「今日は父の日だっていうのに、息子は連絡ひとつよこさない」と愚痴るお父さん。

そんなお父さんが、ひょんなことから唐木田へ行くことに。

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f:id:tamatamatama2017:20170708171521j:plain車掌さん「次は~終点~唐木田~~」(車掌の声、名演技!)

f:id:tamatamatama2017:20170708171615j:plain今日も唐木田駅前の女人像は美しい(3回目)

 

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f:id:tamatamatama2017:20170708171740j:plainん?たぬき??にわとり??ヤギもいるし…ここはどこ??

気が付けばお父さん、300年前の多摩にタイムスリップしてました! 

300年前の多摩ファミリーの一家団欒の中へ。

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お母さん「今日はおかずがあります!」
梅が出てきますが、子供たちは「こんなのやだ!肉が食べたい!!」と猛抗議。
そこへ厳しいお父さんが一喝。
「江戸時代に肉は食わねぇだ!!」
この名台詞に会場も笑に包まれました。

妙に人懐っこいたぬき。

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そこへお父さんの携帯が鳴ります。

f:id:tamatamatama2017:20170708172238j:plain「父さん?俺だけど。今日父の日だからさ、晩飯でもごちそうしようと思って」
息子、父の日覚えてた!

お父さん「今、300年前の唐木田にいてさぁ」

息子「300年前??父さん何言ってんの?狸にでも化かされたんじゃない?(笑)」

たぬきに化かされたお父さん、息子の電話により、無事300年前の多摩から現代に戻っていけたようです。

数年後、亡くなった父を偲び、息子夫婦が唐木田へ訪れます。

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「このあたりは『平成狸合戦ぽんぽこ』の舞台になった街らしいよ」

例のすぐ赤信号に変わってしまう唐木田名物の信号、駆け足で渡ったら、男性が派手に転んでしまいました!

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「大丈夫ですか!?」
座りこんだまま、急に多摩の昔話を始める男性。
「話すのかよ!しかも雑談長ぇ…!!」と思わず心の中で突っ込まずにはいられませんでしたが、このシーンでもギャラリーの爆笑をかっさらっていました(笑)

瀬戸山さんもクリティカルヒットのご様子!

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「300年後の唐木田にも、この銅像残っているのかなぁ」
遠い未来の街を想像させながら、物語は幕を閉じました。

 

街歩きで見た古民家の展示や体験したエピソード(梅は実際に街歩きのときに梅林で出会った多摩の人にいただいたのだそう)、そして多摩の歴史の話を盛り込みつつ、それらを活かした日常の中のSF具合が“「世にも奇妙な物語」の多摩版”といった感じで、魅力的な作品に仕上がっていました!

 

唐木田の女人像に「キレイだな~」と見惚れる一人の青年。

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f:id:tamatamatama2017:20170708173635j:plain照れる女人像がまたキュートです。

そして物語は【亡命チーム】に引き継がれます。

■亡命チーム

主人公の青年、名前は「ダニエル」。(どこかで聞いたことある名前…)

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ダニエル「僕は地元が大きらい!」

いきなり地元のディスりから始まるの青年の主張。まあ、聞こうではないか。

「僕の地元の若者の就職先は米軍か自衛隊ばかりだし、車中心社会で歩車分離も整備されてなく、戸建てが密集してプライバシーもない。いくらでも文句が言える!!」

そんなダニエルくんも例にもれず、軍に入隊。
鬼軍曹のもとで過酷な訓練を受ける日々に耐えかねて、ついに逃亡…!

f:id:tamatamatama2017:20170708174228j:plain鬼軍曹、めっちゃ怖い。

f:id:tamatamatama2017:20170708174638j:plainこの鬼軍曹VSダニエルの一騎打ちは、通し稽古のときよりさらに激しい攻防になっていて気迫がありました!

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決死の逃亡を経て、多摩ニュータウンに亡命してきたダニエルくん。

f:id:tamatamatama2017:20170708175221j:plainヒヨドリさんが多摩の街を案内してくれます。

そしてこちら、突如現れた多摩のヴィーナス?妖精??縄文時代中期の土偶さんです(from縄文の村)

f:id:tamatamatama2017:20170708175354j:plain※彼女の姿は観客にしか見えません

多摩に住みたいダニエルくん、団地の抽選会に参加します。

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多摩の妖精さんの素敵ないたずらにより、何回も応募している強豪ライバルを押しのけ、見事当選!

そして団地でピアノを教えているキティ先生と運命の出会いを果たします…!

f:id:tamatamatama2017:20170708230349j:plainキティとダニエルが出会ったーー!(ダニエルくん、キティ先生に一目惚れ)

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ダニエルくん「多摩ニュータウンは歩車分離されていて安全で空も広くてとってもいい街だね!」

キティ先生も、ダニエルくんによって多摩の街の良さを再確認することができた様子。 

そんないい感じの二人のところへ、なんと「亡命してきた者をこの団地に住まわせるわけにはいかない!」と行政から告げられてしまうダニエルくん。

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そんな…!せっかく多摩の街に住めてキティ先生にも出会えたのに……。

ダニエルくん、どうなっちゃうの!?

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キティ先生「わたし、この人と結婚するんです!」

ダニエルくん「えっ!!!」

「結婚するなら、まあ、いいでしょう」ということで、(案外あっさり許された!笑)
キティ先生の助け舟で、ダニエルくん、無事に多摩に住み続けられることになりました!やったーー!

そして改めて、ダニエルくんの方から改めてキティ先生にプロポーズ!

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「最初から決めていました!僕と結婚してください!」

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見事、住みたい街も愛する人も手に入れたダニエル青年。
キティ先生と、多摩ニュータウンで末永くお幸せに…!

 

エンターテイメント性に溢れた、とっても楽しい作品に仕上がった【亡命チーム】。
また、このチームは唯一実際に多摩の団地の中を見学できたそうで、その体験もしっかり物語に活かされていました。
そしてダニエル青年から見えた「多摩ニュータウン」という視点がユニークで、多摩の良さを改めて知ることができました! 

■街づくりチーム

男性と女性が“多摩トーク”を始めるところから物語はスタート。

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「カリヨン館」の小さな映画館、「そごう」にあったからくり時計など、今はなき多摩の姿を思い出させてくれるなつかしいワードが。

男性「学生とか、若者が買える服屋がなくて」
(わかるわ~~!私もかつてそんな不満を持っていた若者の一人でした)

そんな様々な“多摩コンプレックス”を抱えたことがある人には、とっても共感できる会話が続きます。

人が入れ替わり、今度は男性が話し始めます。

f:id:tamatamatama2017:20170708232625j:plain 「“何もない街”のようでいて、スタバや大型書店丸善があったり、パルテノン多摩も含めて文化的水準の高い街だよね」、となかなか高評価。

“稲田堤の乗り換えの距離は果たして乗り換えと言えるのか問題”(笑)
にも触れられていました。

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中学生のときに合唱コンクールパルテノン多摩で歌ったことがある思いでを語る女性。

そうそう、朝早く来て大階段にみんなで並んで練習するんですよね。
わたしも中学の3年間は毎年合唱コンクールでお世話になっていました!
あの光景は、今でも続いているのでしょうか。

登場する人が入れ替わるごとに出来上がっていく多摩の街もみどころです。

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小道具を使いながら、多摩の街の説明も。

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女の子が持っている白い箱は、かつて存在した「ペンタくん」(住宅展示場)。あったなぁ…。

彼女が何気なく言った、「人工的に作られていない街なんてないのに」
という台詞にハッとさせられました。

 

街づくりチームはその名の通り、段ボールや紙を使って多摩の街を作りあげていく様子が印象的な作品で、会話形式で進む物語も、「多摩ってこういう街なんだ」とわかりやすく観る側にも伝わってきました。まさに“多摩センター”を描いた作品。
こちらのチームは参加できる人が固定できない、という難しい問題がありこのようなスタイルになったそうですが、演劇的構成が美しい作品に仕上がっていました!

 

■エンディング

最後の街づくりチームが作りあげた“街”に、再び人が集まってきます。

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出演者全員が多摩の街を歩き、交差し、ゆっくり座ります。

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 そして全員でお辞儀をして、幕を閉じました。

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 ブラボー!拍手!!

 

4チームそれぞれの個性や視点が光る“多摩ニュータウン四連作”に仕上がっていて、この街で生まれ育った者として、こんな観劇体験ができるなんて、なんて幸せなことだろう、と思いながら参加者のみなさんの創意・工夫、熱演に心を打たれました。

こんな短期間、短時間でひとつの演劇作品を作り上げるなんて、なかなかできることではないと思います。

最後に、ギャラリーの方も交えて一人ずつ感想を。

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瀬戸山さんが「このワークショップは1回で終わらせず、ぜひ続けていってほしいです」と仰っていましたが、私もぜひ継続して続けていってほしいな、と思いました。

多摩に住んでいる人、またかつて多摩に住んでいた人、そして多摩とは全く所縁のない人、様々な立場の方が参加して、「演劇」を通してひとつの“街”について考えるのはとてもクリエイティビティな活動だと思いますし、これからもまた違った視点で街を捉えなおすことができる可能性を感じました。

そして改めて参加者の方それぞれの“故郷”についても考えるいいきっかけになるのではないでしょうか。

私自身、この1か月間は毎週末に演劇愛を携えて多摩センターに里帰ることがほんとうに楽しみでした。
また、ワークショップを通して素敵な方々と出会えたことも、とってもうれしかったです。
なので、終わってしまった今、とても寂しく感じております。(完全に多摩ロスです!)

この体験を8月の本公演「たまたま」に向けてスタッフワークでも活かしていけたらと思っています。

ワークショップ参加者の全てのみなさま、1ヶ月間ありがとうございました!

そしてお疲れさまでした!!

また“多摩”でお会いしましょう…!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

8月4日(金) 19時30分開演
8月5日(土) 14時開演/19時開演
8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール 

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