「たまたま」出演者、山森大輔さんにインタビュー!

『たまたま』出演者インタビュー、今回は山森大輔さんです。新劇の名門 文学座の所属ですが、最近はミナモザや椿組などに出演し瀬戸山美咲作品の常連となっています。また昨年はパルTAMAフェスで上演されたFUKAIPRODUCE羽衣の『愛いっぱいの愛を』にも出演。去年はきらめきの池ステージ、今年はその下の小ホールと、パルテノン多摩にとって馴染みのある俳優さんにもなりつつあります。そしてこのインタビューで、実は昔から多摩センターと縁のある方だということも判明しました!

 

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多摩ニュータウン、多摩センターにいらっしゃったのは今回のワークショップが初めて…あ、いやいや、そんなことはない!(笑)。去年FUKAIPRODUCE羽衣に出ていらっしゃいますものね(笑)。

 

元々お爺ちゃんお婆ちゃんが町田に住んでいて、大学が中央大学だったので…

 

 

―え?そうなんですか!

 

そうなんですよ。だから多摩センターには結構馴染みがあるんです。特に学生時代は、よくと言うほどではないけれど、多摩センターで飲んだりしていたし、お爺ちゃんお婆ちゃんちに行くときも、原付で多摩センターを通って行ったりしていました。

 

 

―それは15年くらい前ですよね? その頃と比べて、最近の多摩センターは何か変わった印象はありますか?

 

あ、そうだ! その後も、バイトで三越の地下のお肉屋でバイトしていたことがありました。それが10年くらい前かな?そんなには経ってないか。でも今はもう三越無いんですよね(*)

(* 三越はココリアの2階~B1に入っていましたが、この春に撤退。1階と2階のテナントはほとんどそのままの形で残っていますが、B1の食品売り場のみ現在閉鎖中で、この秋にリニューアルオープンの予定)

 

 

―ご出身がこの近くということですか?

 

国分寺です。

 

 

―ああ、なるほど! 同じ多摩地区なんですね。では中央大学も、その近くに住んでいたわけではなく、実家から通われていたわけですね?

 

そうです。最後の頃は原付で通っていたんですが、当時通っていた道を、この芝居の稽古中に地図で確認したんです。そこで初めて「この辺が多摩ニュータウンになるのか」と理解しました。多摩ニュータウンのサイズとかよく分かっていなかったんですよ。多摩センターとか乞田川とか関戸橋とか、1つ1つは分かっていたけれど、それがこういう地理関係にあったのかと。昔の古地図とか見たんですけど、「ああ、ここをこう通ってきていたのか」と分かって面白かったです。

 

 

国分寺の人から見た多摩センター/多摩ニュータウンというのは、どんなイメージなんですか?

 

なんかちょっと晴れやかな場所というイメージですね。子どもの頃にサンリオピューロランドが出来たせいもあり(*)、新しくて綺麗な街という感じがありました。

(* サンリオピューロランドの開園は1990年12月)

 

 

国分寺の人って、多摩センターに行くくらいなら立川に行くんじゃないかというイメージがありますが…

 

立川…う~ん、でも立川とはまた違うんですよ。やはりピューロランドのイメージかな。小さい頃にピューロランドに行った記憶があるので、夢の国みたいなイメージがありますね。

 

 

―キティちゃん凄いですね(笑)。

 

キティちゃん凄いですよ(笑)。

 

 

―でも多摩センターは、去年のFUKAIPRODUCE羽衣でいらっしゃったのが久しぶりだったんですよね? 学生時代やバイト時代と比べて何か違った点は感じましたか?

 

子どもがすごく走ってるな~と感じました。去年行ったときは、ほとんど駅からパルテノン多摩までの道しか通ってなかったんですけれど、歩くと本当に子どもたちが走ってて、すごく素敵な場所だなと。

 

 

―最近の山森さんの出演歴を眺めると、所属されている文学座と瀬戸山さんの作品が二本柱のような感じになっていますが、瀬戸山さんと親しくなった経緯は?

 

文学座の松本祐子さんが演出した『阿修羅のごとく』という舞台があって(*)、その上演台本が瀬戸山さんだったんです。僕はそこに稽古場代役という立場で参加していたんですが、代役だから普段は後ろの方で稽古を見ているわけです。そこで瀬戸山さんの近くになることが多く、けっこう話す機会があって、「今度 自分の劇団でパキスタンの芝居をやるんです」という話を聞いたので、「僕も旅行が好きなんで興味あります。ぜひ出たいです」と自分から言いました。そうしたらある時 電話がかかってきて「出ませんか」と言っていただいたんです。

(* 2013年にル・テアトル銀座他で上演。原作は向田邦子)

 

 

―では『彼らの敵』が最初の瀬戸山作品だったわけですね。

 

そうですね。『彼らの敵』の時は、僕以外はけっこう瀬戸山さんと仕事をしているメンバーで、僕だけが他の出演者全員と初顔合わせだったんです。だからすごく緊張して初日の稽古に行ったんですが、そうしたら中田顕史郎さんが「おい、山森。この芝居はあまり日数が無いから。稽古の間にちょっとずつ仲良くなって、本番直前にやっと凄く仲良くなった…なんてのはもったいないから、もう今日仲良くなっちゃおう」と言われて…

 

 

―(笑)

 

そんな風にすごく距離を詰めてくれたのが、心強かったし、嬉しかったです。

 

 

―この『たまたま』で演じられるのは、だいたいどんな役柄なんですか?

 

『たまたま』の物語では、2つの世界があるんですけれど、どちらの世界でも町田マリーさんと夫婦の役です…という感じですかね(笑)。

 

 

―あまり詳しく説明するとネタバレになっちゃいますからね(笑)。では最後に、観客の皆さんにメッセージなどありましたら。

 

多摩に住んでいる人たちがこれを見てどう思うか、とにかく知りたいですね。また、多摩ニュータウンって、すごく特殊な進化を遂げているような感じもしますが、実はそれって進化のスピードが速いだけで、他の街にもすごく通じるものがあると思うんです。だから、多摩以外の地域に住んでいる人にも、普段 演劇を見ない人にも見て欲しいと思います。その感想を知りたいんです。

メチャメチャ楽しいと思います。今回初めてご一緒する人が多いんですが、老若男女バラバラ、年齢もキャリアもみんな全然違っています。でもみんな凄く面白い人たちで、文学座にはいないようなタイプばかり。その人たちの魅力、生き生きとした姿を、ぜひ見て欲しいと思います。

 

 

 

 

 

何と山森さんは国分寺の出身で、子どもの頃から多摩センターに縁のある方でした。国分寺の人の目には、多摩センターはそういう風に映るのか…と新鮮な驚きを感じました。また、話の中に登場する中田顕史郎さんのエピソードに中田さんの人柄が表れていて、良い話を聞けたと思います。

 

 

(インタビューアー 市民スタッフ マサト)

 

 

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

84日(金) 1930分開演

85日(土) 14時開演/19時開演

86日(日) 14時開演上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

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「たまたま」出演者、浅倉洋介さんインタビュー!

『たまたま』出演者インタビュー、今回は浅倉洋介さんです。浅倉さんは、作・演出の瀬戸山美咲さんが主催するミナモザのレギュラーメンバーであり、本作においてもかなり重要なポジションを務めるのではないかと推測されます。

 

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プロフィール

1978年生まれ。兵庫県出身。流山児★事務所、風琴工房を経てフリー。ミナモザ、MU、三条会、ピーチャム・カンパニー、劇団天動虫、ぼっくすおふぃす、ロデオ★座★ヘヴン、Ammoなどの作品に出演。

 

 

 

 

―事前のワークショップには、確か3回出られたんですよね?

 

ええ、3回出て、その後は別の作品の本番があったので、ちょっと出られなかったんですが。

 

 

―それ以外で多摩センターや多摩ニュータウンにいらっしゃったことは?

 

個人的に、先月パルテノン多摩でやっていたバザーに来て、肉を食ったりしました(*)。あと、瀬戸山が多摩ニュータウンにお住まいの方を取材しに来て、教師をやっていらっしゃった女性の方にインタビューする際、同席して話を聞かせてもらいました。

(* パルテノン多摩主催で6月に開かれた「恋するマルシェ」のことです)

 

 

―それ以前にいらっしゃったことは?

 

それ以前で言えば、パルテノン多摩の小ホールで演劇の人たちが音楽をやるという、あれ(*)を見に行ったのが初めてです。

(* 今年3月に開かれた「徳永京子プロデュース 演劇人の文化祭 special Live!」のことです)

 

 

―多摩の感想は、どんな感じですか?

 

いい街だと思いますよ。俺は好きですね。俺も元々実家が山を削って作った新興住宅地だったので、そういう意味でも親近感があります。

あと「歩車分離」がすごく綺麗になされていて、なおかつ全く無機質というわけでもなく、ちゃんと緑もあるし、旧富澤家でしたっけ?ああいう古い民家も残されていたりとか。あと、エリアによって、同じ団地でもちょっとデザインや色が違っていたりする。デザインした人が、わりと好きにやったんじゃないかな(笑)みたいなところもあるのが、なんか好きですね。

ワークショップの時に、まんじゅう山でしたっけ?鶴牧東公園の。あっちの方とか、あと商店街の方とか散歩に行きましたけど、その寂れ具合も含めて(笑)いい感じだなあと。あんまり俺も人の多いところは好きじゃないし、かと言って人が全くいないってのもあれだし、ちょうどいい感じに人がいて、すごく落ち着くところだな~と。子どもを育てる人たちが住むにはいいだろうなって思うし…いい街じゃないですかね。

 

 

―じゃあ逆にイマイチだなと感じるところは?

 

イマイチ? う~~~ん…単純に、坂(が多い)とか、あと団地が5階まで階段だったりするから、足腰が悪い人には、ちょっと住むのが大変だろうなと思いますけど…それくらいかなあ。実際に住んでみれば、「ここがこう」みたいなものも、あるかもしれないですけど。

 

 

―このお芝居で、だいたいどんな役を演じられるんですか? パッと見て「何だ?このスター・ウォーズみたいな衣装は?」と思ったんですけど(笑)←写真参照

 

(笑)これはただの甚兵衛なんです。ちょっと変わった甚平だけど。

 

 

―あ、そうか!衣装じゃないんですね(笑)。あまりにも他の人たちと違っているので、一瞬作品の衣装かと思ってしまいました(笑)。

 

まあ夏だというのもあって(笑)。あゆみちゃんという小学生の女の子が主役なんですけど、そのお父さん役なんです。最初の方に、お父さんとお母さんとお兄ちゃんとあゆみちゃんと4人で、団地のリビングで、食事の後にテレビを見ているようなシーンがあるんです。その時のイメージとして、お父さんは甚兵衛っぽいものを着ているのかな…と思い、もう稽古着はこれでいいやと。途中で普通のサラリーマンとかもやらなきゃならないので、背広も着るんですけど、とりあえず今は甚兵衛でいいかなと。

 

 

 ―この作品をご覧になるお客様に何かメッセージを。

 

わりと頭を空っぽにして観に来てもらった方がいいかなと思います。瀬戸山美咲というと、ミナモザの、社会派というか重いテーマを扱ったイメージがありますが、そういうのが好きな人が、それを期待して見に来ると、ちょっと肩すかしを食うかもしれない(笑)。ミナモザの瀬戸山美咲とは違う新たな一面というか、今まであまり見せていない、いい意味で頭の悪い本というか、すごいバカな一面というか(笑)。ある意味、ミナモザでは見られない瀬戸山美咲の本が楽しめるんじゃないかと思います。

また、そういう面も出しつつ、多摩ニュータウンの方々に取材した部分、足と耳で集めたものもきちんとフィーチャーされているので、そういう硬軟織り交ぜた部分を楽しんでいただけたらな、と思います。

 

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 (インタビュアー 市民スタッフ マサト)

 

 

 

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

84日(金) 1930分開演

85日(土) 14時開演/19時開演

86日(日) 14時開演上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

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「たまたま」出演者、吉田能さんにインタビュー!

 

こんにちは、市民スタッフのTです。

 「たまたま」出演者インタビュー、今回は多摩センター出身の吉田能(よしだたかし)さんです!

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 吉田能 1985年生まれ。東京都出身。多摩市には小学校入学時より20年以上住み続けた。三兄弟トリオバンド「花掘レ」、コントユニット「PLAT-formance」所属。舞台への楽曲提供、演奏、俳優としての出演など、幅広く活動している。主な出演作に『神の左手』(キコ/qui-co.)、『奇跡の年ANNUS MIRABILIS』(趣向)、『ダズリング=デビュタント』(あやめ十八番)など。

 

―吉田さんはもともと多摩センターにお住まいだったんですよね。

 小学校一年で和光学園っていうところに通うことになって、そこに通うのがきっかけで多摩センターの団地に引っ越すことになりました。

 ―子供のころは街にどういう印象を持っていましたか?

 一番最初は、引っ越し先の家の前の持ち主がまだ撤去が終わってなくて、駅前の京王プラザホテルに家族で泊まってたんですよ。そっから電車で学校に通ってて。で、今日から新しい家に行くぞっていったらあのレンガ坂を延々と登っていくんですよね。それでやっと着いたーと思ったら更にそこの5階で、また上がって…だったんで「めっちゃのぼるなー」っていう印象でした。よく兄弟で自転車で遊んだりしてたんですが、そうするとやっぱり坂が多いのですごく良い運動になるなっていう感じで。

 ―学校がちょっと離れていますが、結構多摩で遊んだりもしてたんですか?

 そうですね、当時は同じ団地の中の子供と一緒に遊んだりしてました。なんか、まあサッカーとか。

 ―私も南大沢にずっと住んでいるんですが、多摩センターって大通りに縁日が出たりとか、カリヨン館(かつて多摩センターにあった小さな映画館)で映画見たりとか、ピアノの発表会とかちょっとイベントに行く場所だったんですよね。何かそういう街なかでの思い出とかはありますか?

 昔パルテノン多摩でストップモーションアニメの祭典っていうか特集みたいのをやってたことがあって。小学生だったと思うんですけど、そこでヤン・シュヴァンクマイエルの特集とかやってて「すごいもん見たな」っていう感じがして。

 ※ヤン・シュヴァンクマイエルチェコスロバキアプラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。作品では「食べる」という行為を頻繁に扱うが、作中に登場する食べ物は不味そうに見えたり、執拗なまでに不快感を催すような描写がされたりする。(Wikipediaより)

 ―結構小学生には難解というか

 衝撃的でした。なんかこう生理的にくるものがあって、でもすごい面白くて。もう家族で、「すごかったねあれ」みたいな話をしたりとか。それこそ駅前のお祭りもよく行ってたし…あとあれですね、駅前でいうと、僕引っ越したころは三越がまだそごうで。で、十字路のところに大きい時計があって。

 ―ありましたね!!!

 あれ何回見ても足が止まっちゃうっていう。それからやっぱりクリスマスのツリーは毎年楽しみでしたね。

※多摩センターでは毎年冬、クリスマスの時期に大階段前に大きなクリスマスツリーが出現する。街全体を彩るイルミネーションは冬の風物詩になっている。

多摩センターイルミネーション2016 公式ホームページ

 ―多摩センターってイベントも移り変わっているというか、それこそイルミネーションとか、あと最近は演劇のフェスをやったり結構変化させようとしているイメージがあるんですが、小さいころの印象と今の印象で違うところ、またここは変わらないぞっていうところはありますか?

 なんか最初まだどうなるかわからないスペースってのがいっぱいあったと思うんですよ。駐車場に大きいスクリーンを建てて、映画館みたいにしたりとか、ひたすら空き地があったりとか。で、そうだなぁ、なんか僕はどちらかというとそのままでもよかったぐらいの人で。どこまでも景色が見えて、広々としてるなぁっていうのが僕の最初の印象だったし、そういうところで好き勝手兄弟と遊んだりっていうのがすごく楽しかったので。コンビニもなかったですから。そういう意味ではどんどん便利になってきているし、お店とかイベントとか色んなものを見ても、外から人に来てほしいっていう工夫がどんどん進んでるなっていう風に思う。でもやっぱりなんか…うーんうまい言い方がちょっとみつからないんですけど、どっかあか抜けないっていうか(笑)だから、頑張ってるんですよねすごく。ただ商業的なところとか資本主義的なところにあと一本乗り切らないというか。でもまあそのほうが住んでる人的にはちょっと安心するというか。

 ―結構、これなんで作っちゃったのとかありますよね(笑)

 そうそう迷走するじゃないですかたまに。僕今でもあれは何だったんだろうと思うのは、どっかの年だけイルミネーションのクリスマスツリーがソフトクリームみたいな物体になったことがあって。それたしか多摩美かなぁ?かなんかの学生とコラボしようっていって。でソフトクリームみたいな物体が突然出てきたんですよ。

 ―え、木じゃないってことですか?

 木じゃなくてクリスマスツリーのサイズの真っ白な物体が突然出てきて。なんか照明でときどき薄ピンクになったりちょっと色が変わるみたいな。「これはなに?」って全員がなったっていうことがあって。確か2年ぐらいで元に戻ったんだと思うんですけど。

 ―コラボしてる感じ?

 そうですね若い人たちとコラボして新しいことしようっていうのがちょっとなんか、あれしたみたいな。

 ―でもまぁなんか、そういう残念さもちょっと愛おしいみたいな気持ちありますよね。

 そうなんですよ。あぁ、頑張ってるけど、もうひとつだけどそんぐらいでいいよって。

 ―逆にここはちょっと…とかありますか?

 うーんそうだなぁ、そんなにはなくて。結局ベッドタウンなんだと思うんですよ。夜11時にはほとんど人も歩いてないし。だから住みやすい場所であれば良いのかなみたいな気はしてて。なので、どっちかっていうと外からお客さん呼ぼうと頑張って迷走したときに「おいおい」ってなる…ぐらいですかね。なんか、もうすごく長いこと多摩に住んじゃったので、割とそこ基準になってしまったっていうか。

 ―長い目で見るのが当たり前みたいな。

 そうそうそう。

 ―ありがとうございます。じゃあちょっと公演の話にうつりまして、今回の役どころについて教えてください。

 僕は割と全体を見守ってる存在みたいな感じで。事件に巻き込まれるっていうよりは、それを外から見ながらピアノを弾いてる。でも多分、多摩の人が幸せであることを望んでいる…まあ、幸せになったら良いなっていうふうに見てる人?かな?

 ―じゃあ結構ご自身の感情とリンクするところもあったりしますか?

 そうですね。長い目線で眺めてるっていうところはそうかもしれないです。

 ―それでは、最後に見に来てくださる方にメッセージを一言お願いします。

 もしかしたらこれはどこにでもある話かもしれないし、すごく多摩のローカルな話かもしれない。けどきっと何かみんなの思い出に引っかかるところがあるし、すごくまっさらな気持ちになれるお芝居だと思うので、ぜひ大事な人と一緒に見てください!

 ―ありがとうございました!

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☆おまけ・吉田さん多摩おすすめスポット☆

長崎らーめん西海 多摩センター店

http://tokyosanpopo.com/archives/18992(東京散歩ぽさんによる紹介記事)

吉田さんが毎週末家族で行っていたという、京王線沿線に展開するラーメン店の本店。とにかく「安くておいしい」とのこと。スープがなくなり次第終了とのことですのでご注意を。少し駅から歩きますが、ご観劇の際に是非行ってみて下さい!

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長い間、多摩の内側からその移り変わりを見つめてきた吉田さん。街へ注ぐ眼差しからは、住民ならではの愛情のようなものを感じました。そんな吉田さんが舞台上で見守る「たまたま」の世界、どのような物語となるのでしょうか?是非、劇場でご覧くださいね!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 8月4日(金) 19時30分開演

 8月5日(土) 14時開演/19時開演

 8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

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「たまたま」出演者、町田マリーさんにインタビュー!

こんにちは、市民スタッフFです。

「たまたま」にご出演される町田マリーさんにインタビューさせていただきました!

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町田マリー  1979年、千葉県出身。立教大学在学中に江本純子と劇団「毛皮族」を旗揚げし、看板女優として活躍。近年の舞台出演作は『グッドバイ』(演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、『あたらしいエクスプロージョン』(演出・福原充則)など。その他、映画『俺俺』(監督・三木聡)、『なりゆきな魂、』(監督・瀬々敬久)、ドラマ『恋愛時代』(YTV)など映像でも活躍。09年主演映画『美代子阿佐ヶ谷気分』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。今秋には森山直太朗劇場公演『あの城』の出演、そして自ら立ち上げた新ユニット「パショナリーアパショナーリア」第一回公演『絢爛とか爛漫とか』が控えている。

 

ーワークショップで実際に多摩の街を歩かれて、どのような印象をお持ちになりましたか?

10年以上前に、パルテノン多摩の演劇のフェスティバルに劇団で出させていただいたんですが、その時は駅からパル多摩までしか来れなくて、単純に「きれいな街だな」っていう印象でした。でも今回のワークショップでは街歩きができたので、いろんな場所を見ることができて。パル多摩の真上って、お客さんで来たら行かないですけど、あの大階段を登ったら、あんなに素敵な場所(きらめきの池や多摩中央公園)があるんだよ、っていうことを知ってもらいたいですね。お客様には開演時間よりちょっと早めに来ていただいて、パル多摩の上にあるエリアも見てほしいな、って思いました。

ーたしかに、あの階段をお客さんでホールに観に来た人は登らないですよね。

私もワークショップで街歩きをして初めて知りましたが、池の子ガモがすごくかわいいんですよね。自然も豊かで。そういう光景が当たり前にあるので、こんないい場所なんだ、って感じました。

ーワークショップの最後の回の感想でも、マリーさんが「子育てにはすごくいい街」と仰っていて、たしかに“専業主婦(夫)で子育てをする”人にとってはとてもいい環境ですよね。

ほんとうにそう思いますね。自分が今、4才の息子がいるんですが、道に飛び出さないか、毎日心配してしまうんです。いつも、「ほらっ!車来たよ!!」「危ないって言ったでしょッ!!!」って口うるさく言っていて(笑)、そういうことでキリキリしてしまうので、それを言わなくていい分、多摩に住んでいたら心穏やかに暮らせるんじゃないか、って思いました。

ー私自身、多摩で生まれ育って歩車分離の道路が当たり前だったので、多摩を出て行ってから暮らした街で初めて「道路沿いを歩くのってこんなに危険なのか…!」と実感しました。小さなお子さんがいれば、なおさら心配ですよね。

亀島さん(「たまたま」にも出演される、多摩センター育ちの亀島一徳さん)が、大きくなって多摩を出て違う街に住んだときに、道路すれすれのところを車が通るのが「怖い~どうしよ~~って思った」って言っていて、でもそれぐらいの歳になれば気を付けられるし怪我することはないと思うんですが(笑)、「小さいときに安全で守られている」というのはすごく大事なことだと思いました。

ーでもその亀島さんの感覚、わかります(笑)もういい大人なのに、車とか自転車がすれすれで横を通っていくと、「ちょっと怖いんですけど!やめてッ!!」って感じるところが私もあります(笑)これはある意味平和ボケというか、多摩ボケみたいな感じかもしれませんね。

それでは、「たまたま」の舞台について少しお聞かせください。
ご自身が演じる役柄について教えていただけますか?

けっこういろんなものが混在していて、役、というよりは、この舞台での「役割」という感じですね。モノローグをみんなで読むシーンがあったり、あとはすごくフィクションのシーンがあったり。シーンごとにがお客さんに新鮮に楽しんでもらえるようにやっていくのがいいんだろうな、と感じています。
現実と非現実が混在していて、演る方もその間を行ったり来たりして。どこに重点を置く、というよりは中立な立場で行き来するのかな、という感じです。
それぞれのシーンで中心となっている人物が違うし、あと時代も変わっていくし、違う空間にも違う視点にもなっていくけれど、モノローグをみんなで分けている、というのは共通する部分ですね。それがどう立体的になっていくのか、っていうところです。

ーいろんな視点で観ることができる舞台になりそうですね。お話しを聞いて、益々たのしみになりました! それでは、観に来てくださるお客様へメッセージをお願いします。

お芝居を楽しんでいただくのと同時に、地元でない方にはぜひ多摩の観光もしてほしいですね。地元の方には、パルテノン多摩のこの新しいプロジェクトを地域ぐるみでたのしんでほしいな、と思います。今回の公演は託児サービスもありますし、親子ペアのチケットも安いし、初めて演劇を観る方には、演劇というものに興味を持ってもらえたらうれしいです。「多摩から都心まで子供を連れて観劇をするのはたいへん」、と感じていた方には、「多摩で観れるんだ」と思っていただけたらうれしいです。“多摩をモチーフにした新作”というのも、住んでいる方にとっても刺激的なんじゃないかな、と思います。

ー“自分が生まれ育った街”“住んでいる街”が演劇作品になる、ってなかなか体験できないことですもんね。

多摩ニュータウンの40年の歴史がここにあって、それを演劇の中に込めた作品なので。40年を演劇の中に込めるってけっこうなことで、チャレンジな作品だと思います。

ーそうなんですよね、ニュータウンももう「40年」という歴史があるんですよね。

多摩ニュータウンになってからは40年ですが、縄文時代から多摩がある、っていうのを知ってすごくびっくりしました。もしかしたら住んでいる人も知らないかもしれないですよね。きっと住みやすかったから住んでいたんでしょうね。いろんな条件が整っていたんだろうなぁ、と思いますね。

ー「たまたま」という舞台を通して、多摩に住んでいる人たちが「実はこんなに歴史がある場所だったんだ」と気付くきっかけにもなったらいいですよね。ありがとうございました!

 

マリーさんには子育て中のママからの視点でも、多摩ニュータウンの魅力についてお話していただきました。「たまたま」を観に来てくださるお客様は、マリーさんおすすめのパルテノン多摩の上にある“きらめきの池”と“多摩中央公園”にも、ぜひ足を運んでみてください。マリーさん、ありがとうございました!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演

8月5日(土) 14時開演/19時開演

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

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字幕サポート講習会に参加してきました!

多摩ニュータウン×演劇プロジェクト『たまたま』では、聴覚障害があるお客様向けに字幕サポートを行います(土曜19時と日曜14時の回のみ)。

 

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7月25日、仕事を終えた後パル多摩まで駆けつけて、字幕サポート講習会に参加しました。私は仕事の関係で、字幕について一定のスキルがあるため、作成には深く関わることになると思います。しかし聴覚障害があるお客様向けの字幕は、仕事で扱う字幕とはいろいろと違う面もあり、新鮮な印象を受けました。逆に自分の知識やスキルに基づいて、「ここはこうした方が良いのではないか」と提言できる部分もあるように思いました。やはり耳で聞く音声言語と目で見る視覚言語は似て非なるもので、「どうすれば人に伝わりやすいか」の基準が微妙に違います。何よりも「目で見て分かりやすい字幕」の作製を心がけたいと思います。

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すでに出来た『たまたま』台本の一部を利用して、実際に字幕を作成し、タブレットスマホに流すところまで、2時間の内にやりました。私もその場で自分のiPhoneに「おと見Live」というアプリをダウンロードしてWi-Fiを合わせたら、すぐに字幕が流れてきたのにはビックリです。世の中は進んでいます。ハイテクって怖い。いや素晴らしい。

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ただし、それを当日 役者の演技に合わせてポン出しするのは完全に人力です。しかも普通の台詞劇では、ほとんどの部分に台詞が入ってきますから、ポン出しの量も膨大。その間 集中力を切らすことなく、台詞にきちんと合ったタイミングで字幕を出していくのは、かなりたいへんなことだろうと思います。さすがに一幕ごとに担当者が交替する場合が多いようですが、あれを2時間一人でやったらヘトヘトですね。

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それにしても手元のスマホタブレットに字幕が出てきて、字の大きさも好きに変えられるのは本当に便利です。そしてこの技術は聴覚障害者向けだけでなく、外国の劇団の来日公演全般に使えばいいのにと思いました。

私は外国の劇団の来日公演はあまり見ないのですが、最大の理由は字幕環境の劣悪さです。大抵は舞台上の電光掲示板のようなものに出るのですが、これが劇場や座席の場所によってはかなりヒドい時がある。最悪な時は「役者の演技を見るか字幕を見るかの二者択一」になります。評判の良かった野田秀樹の某作品を見たときが、まさにその状態で、心底ウンザリしました。そこまで行かなくても、映画の字幕と比較すれば、多かれ少なかれ「演技を見るか字幕を読むか」の選択になりがちです。高い金を払って芝居を見に行き、字幕を読んで帰ってくる…そういう虚しい思いをするのが嫌で、外国の劇団の来日公演にはついつい腰が重くなるのです。

その点、スマホタブレットに字幕が出るのであれば、それらを自分にとって見やすい位置に置くことで、映画なみとは言わぬまでも、これまでよりずっと楽な形で舞台を見られることになります。話にも出ていたとおり、突然電波が途切れるなどの不安定さがネックですが、その問題さえなければ、こちらの方式の方が多くの人にとって見やすいはず。大きな公立劇場を皮切りに、どんどん普及していって欲しい技術だと思いました。

 

 

一部だけ拝読した『たまたま』の台本は、まず登場人物表に並んだ役名で「はあ!!??(笑)」という感じ。なるほど、インタビューで役者さんたちが「これまでの瀬戸山美咲作品とは違う」と言っていた理由がよく分かりました。これは…宮澤賢治ルイス・キャロルミヒャエル・エンデ?それとも松本零士? これが多摩ニュータウンの話として一体どこに着地するのか? もう実際に自分の目で確認するしかないでしょう。

 

 

そんなわけで『たまたま』は聴覚障害があるお客様向けの字幕サポートを提供しています。「演劇って一度見てみたいけど、どうせ自分が見たところで、台詞が聞こえないからストーリーが分からない…」そんな風に思っている聴覚障害の方が周りにいらっしゃったら、ぜひともこのようなサポートがあることを教えてあげてください!

 

 

 

なお講師はシアターアクセシビリティネットワーク(TA-net)の方でした。こちらの組織は、読んで字のごとく舞台鑑賞のアクセシビリティを高めるための活動を行っているNPO。『たまたま』以外にも、様々な舞台で字幕や音声ガイドをはじめとするアクセシビリティ向上の手助けをしています。ぜひともHPの方をご覧ください。

http://ta-net.org

http://ta-net.org/event/

 

 

市民スタッフのマサトでした。

 

 

【注】「障害」は「障がい」と表記すべきだという意見も強く、私も普段は「障がい」と書くことが多いのですが、今回はTA-netさんのHPで全て「障害」表記になっていたため、それに準じています。

 

 

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《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演 

8月5日(土) 14時開演/19時開演 

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール 

 

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「たまたま」出演者、まりあさんにインタビュー!

こんにちは、市民スタッフFです。

「たまたま」にご出演されるまりあさんにインタビューをさせていただきました!

 
profile 1994年生まれ、神奈川県出身 ぶたい 地域の物語 2016.2017 「生と性をめぐるささやかな冒険」オレモリカエル アルバム「おふとん」Vo.として 参加
しょぞく Dou kyu sei.  
Twitter: Dou kyu sei. @senseiwatashi

 

ーワークショップで実際に多摩の街を歩かれて、どのような印象をお持ちになりましたか?

新しいマンションも建っていて人がいっぱいいるのに、音がしなかった。車も通っていないし、家からの音もしないし「静か~~…」って思いました。

ーゴーストタウンみたいな?

ゴーストタウンというか、いつも音が聞こえるのが当たり前だったから怖かったのかもしれません。

ーご自身が住んでいる街(神奈川県のベッドタウン)はもっと音に溢れている、という感じですか?

川の音とか虫の音とか、遠くで聞こえる車の音とかが包んでいて、全く音がしないのは朝方くらいで。すごい気持ちよくて。(多摩センターは)人が昼間いるのに音がない、っていうのが不思議でした。

ー別の市民スタッフさんが、「まりあさんぐらいの、20代前半の若い女の子の目には、“多摩ニュータウン”という街はどんな風に見えるんだろう?」と言っていました。

住みたいか、と言われるとちょっと微妙なんですが(笑)、「遊びに来たい街」だと思いました。ちょっと遠いけど。公園とかたくさんあるし、もっと「今あるものが活かせる」んじゃないか、と感じました。

ーあるものが活かされていない感じがしますか?

建物が低くて空が広いから、食べ物のお店屋さんを呼んで、公園とかに車を止めてフードマーケットみたいなイベントとかやれば気持ちよさそうだし、代々木公園とか新宿でやるよりもちょっとホッとすると思う。
あと今フェスが流行っているじゃないですか。でもあれって遠くまで行かなきゃいけないし、チケット代も高いので、多摩センター周辺にたくさんある広い公園を使って、素敵なアーティストとか呼んで演劇のフェスをやったら素敵!と思いました。

ーそんなフェスが新宿から電車で30分くらいの多摩センターでできたらすごくいいですよね!フジロックみたいに各会場を回って、タイムテーブルとか自分で好きなように組んで、同時に多摩の街も楽しめるような。
それでは、ご自身の地元についてはどう思われますか?

ベッドタウンとしての機能を十分に果たしていると思います。都心にも出やすくて、子供がたくさんいて、保育園や幼稚園、学校も図書館もたくさんあって。大学も国立の大学に進めば小・中・高・大そこの地域で済んじゃう。
東京まで出る必要がない、と感じている人の方が多いかもしれません。何かやりたいことがあったら東京に行く、という感じです。

ーまりあさんは「何かをやりたい側」の人だと思うのですが、そう意味でもう少し都心に住みたいとか、こういうところに住みたい、という願望はありますか?

何か作るときに都心の友達の家に滞在させてもらったりするんですが、すごく音や人が近い、空間が少ないからリラックスできないんですよね。

ーでは都心は「住みたい場所」というわけではないんですね。

大きな家に住めるのであれば…。最初からマンションやアパートに住んでいたらストレスはなかったと思うけど、プライべートな空間が限られて切り売りされている、それに対して払う対価が高すぎる、と感じます。でもそれは土地の価値だから…。キュウキュウした暮らしになりそうな感じがします。
東京は「頑張るときに来るところ」ですね。
私の野望は大きな家に住む、豪華とかではなく、スペースがある家に住むことで、端から端までゴロゴロゴロ~ってできるような。 大きな声で「行ってきまーす!」って言えるような、そういうことができるような地域に住みたいです。

ーそうなんですね。わたしも大きな家に住みたいです(笑)
それでは、「たまたま」で演じられるご自身の役柄について教えてもらえますか?

ジブリ感」って言われています。ジブリ感でやっています(笑)

ー「ジブリ感でやっています」(笑)。まりあさんは子供の役とお聞きしています。

子供の役をやるんですが、モノロ―グの部分があって、「無くなっていく」ところを話すところがあるんですが、何かの役を私が演じるからこうです、というのではなく、多摩の空気と自然と人と歴史をちゃんと体に沁みさせて、「これがなくなったら切ないな」とか、「これがあったらうれしいな」っていうのを自分もちゃんと感じて、話したり見たり聞いたりしたいな、と思いました。

ー素敵ですね。ワークショップの発表会でも、まりあさんがいた「街づくりチーム」の作品は街の移り変わりを描いていて、いろんなものがなくなっていったことを改めて再認識しながら観させていただきました。きっと多摩に住み続けている方が観たら、同じように、懐かしかったり、少し切なくなったりしながら、実感を伴って観ることができるんじゃないかと思いました。
では、最後に観に来てくださるお客様にメッセージをお願いします!

楽しくて、ちょっと切なくて、でもきっとまた楽しくなる!って感じです。

ーきっとまた楽しくなる?

それは舞台というより、街が。

ーああ、街が。「まだ希望の光はあるぞ!」と。

「あるぞ!」と。

ー言いたい!みたいな(笑)

言いたい!

ー希望!(笑)

ジブリ感!!(笑)

ジブリ感で照らしてやるっ!みたいな(笑)

魔法で!飛べる!!みたいな(笑)

ー魔法かけられたいッ!!(笑)

フェスやる!!みたいな感じです(笑)

ー(笑)ありがとうございました!

 

 キュートな笑顔が印象的なまりあさん。
舞台上でも、きっと素敵な魔法をかけてくれると思います。

まりあさん、ありがとうございました!

【多摩の魅力を紹介】多摩センターに全国でも屈指の大型書店があること、ご存じですか?

皆さん、東京で大きな書店を5つ上げろと言われたら、どこを上げますか?

 

池袋のジュンク堂八重洲ブックセンター? はい、あの2店は本当に大きい。これは文句無しに誰でも上げますね。

丸の内オアゾにある丸善? おお、よくご存じですね。比較的新しい店なので意外に知られていませんが、実はあそこも八重洲ブックセンターと同等の大きさなのです。東京駅をはさんで2つの超大型書店。あの辺の人たちは、そんなに本を読むのでしょうか。

新宿の紀伊国屋を忘れるな? 確かにその通り。老舗中の老舗。書店の枠を超えた、新宿の文化を代表する店です。名前が上がって当然でしょう。

 

さて、これで4つ上がりました。では5つ目はどこでしょうか? ここで意見が分かれそうですね。

 

神保町の三省堂? うん、あそこも確かに大きい。紀伊國屋の新宿南口店? 残念ながら、あそこはしばらく前に大幅に規模を縮小してしまいました。新宿のジュンク堂も大型店でしたが、5年前に閉店し、今はビックロになっています。渋谷のMARUZEN&ジュンク堂? ジュンク堂なら吉祥寺もでかい? あまり目立たないが、新宿なら西口のブックファーストも大きいぞ? なるほど、全て名前が上がるのも当然の大きな書店ばかりです。

 

でも答えは違います。

 

 

 

 

東京で5番目に大きな書店、それは

 

丸善 多摩センター店」なのです!!

 

https://honto.jp/store/detail_1570067_14HB310.html

 

 

え? ウソつけ? そんな話は聞いたこともない? はい、信じられないのも無理はないでしょう。何しろ私でさえ知らなかったのですから。あの店が、同じ丸善でも、渋谷や吉祥寺より大きいことは知っていました(ちなみに丸善ジュンク堂は経営が同じで実質的に同じ書店。ブランド名が違うだけです)。しかし東京のビッグ5に入り、全国でも第15位に食い込むことは、この記事を書くために調べて初めて知ったのです。多分 多摩センターの住人の99%以上は知らないと思います。

 

ランキングの出典はこちらです。

http://bookstore-ranking.seesaa.net/article/430427442.html

 

 

具体的な数字に関しては、資料によって多少違います。上の出典では「1140坪」となっていますが、最初にリンクした丸善の公式HPでは「1200坪」と書かれています。そして以前は書かれていたはずですが、今は公式HPに渋谷と吉祥寺の坪数が書かれていません。ただし以前見た時は、その両店よりも1割ほど大きい数字だったことをはっきりと覚えています。

ともあれ、このランキングを見るかぎり、具体的な数字に多少の違いはあっても、「丸善 多摩センター店」が東京で五指に入る大型書店であることは間違いなさそうです。

 

 

いや、しかしこの言い方はおかしい。上のランキングを見れば分かるとおり、東京だけでなく、神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬まで見渡しても、「丸善 多摩センター店」に匹敵する店は無いのですから。

つまり、丸善 多摩センター店は、「東京」どころか「関東」という括りにしても五本の指に入る大型書店だということです!

 

 

それにしても街の名前で並べると…

 

1.池袋

2.八重洲(東京駅)

3.丸の内(東京駅)

4.新宿

5.多摩センター

 

うん…多摩センター、浮きまくってます(笑)。池袋、東京、新宿という、日本人なら知らない人はいない山手線の超メジャー都市と肩を並べて多摩センターです(笑)。渋谷、銀座、品川、上野、吉祥寺、横浜、川崎、大宮、宇都宮、前橋、水戸など、明らかに知名度で勝る都市や県庁所在地も凌いでいます。一体何をどう間違って、こんなことになったのでしょうか。ともあれ凄いことです。多摩市民なら誇るべきことと言っていいでしょう。

 

しかし、住民ですら知らないのですから、市外の人は当然知るはずもない。いや、それ以前に多摩センターに神保町の三省堂よりも大きな書店があること自体、全くといいほど知られていないのではないでしょうか。

 

しかし、それではあまりにもったいない。多摩センターにいらっしゃる方は、ぜひとも丸善を覗いてみてください。

 

 

丸善 多摩センター店があるのは、「ココリア」というショッピングセンターです。駅とパルテノン多摩の中間にあります。十数年前はそごうでした。そのため無駄に巨大でバブリーな建物です。現在は新都市センター開発株式会社というところが運営し、そこに様々なテナントが入っている形です。この春に三越が撤退しましたが、言わば中間業者がいなくなって、そのまま店子が残ったような状態で、以前とほとんど変わりません。ただし地下の食料品売り場だけは現在閉鎖中で、秋にリニューアルオープンの予定です。

http://www.cocolia-tamacenter.com

 

しかしこのビルを見て、「丸善と書いてあるから丸善があるんだろうな〜」とは思っても、そこまで巨大な書店が入っているとは誰も思いませんよね。見かけの地味さで損をしています。知られていないのも無理はありません。

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定番のUNIQLOや無印、ユザワヤ、スタバなど、いろいろ入っていますが、やはり目玉は丸善です。

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丸善がある5階に到着。ちなみにエスカレーターは両方向式で、どちらからでも乗れるので、とても便利です。

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特に撮影禁止というサインは見かけなかったので、ざっくりとした店内風景だけ撮らせてもらいました。とは言え、本の内容を盗み撮りする不届き者がいるため、書店は基本的に写真撮影を嫌うものですから、店内風景はこれだけにとどめておきます。

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フロアは以下のような感じです。演劇や映画など芸術関係の書籍が特に充実している印象を受けます。一体誰が買うのか心配になるほどです。

奥にあるコミックと児童本の充実ぶりも凄いものです。日曜などに行くと、児童本コーナーは小さい子ども連れのお母さんやお父さんでいっぱいです。

自然科学系の本もたいへんな品揃え。それに比較すると、人文科学系の本は少し弱いし、洋書もあまり置いてありません。とは言え「この規模からすると」と言うことで、弱い分野でも大抵の書店よりは充実しています。

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多摩センターで文化・芸術の中心と言えば、この丸善パルテノン多摩が双璧だと思います(さすがにピューロランドはちょっと性格が違う…)。パルテノン多摩で『たまたま』を観劇される際は、その前か後に、ぜひとも丸善にお寄りください。あるいは「関東で5番目に大きいって本当かよ?」と丸善見物にいらっしゃり、ついでにパルテノン多摩で『たまたま』もご観劇ください。多摩センターの2大文化施設は、いつでもあなたをお待ちしております。

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市民スタッフのマサトでした。

 

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演 

8月5日(土) 14時開演/19時開演 

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール 

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

 

 

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