『まちまち』出演者にインタビュー!vol.1

『まちまち』公演までとうとう1週間を切りました。

ラスト1週間は、市民スタッフによる出演者インタビュー特集をお届けします!

『まちまち』に参加した理由やお客さんへのメッセージなど内容盛りだくさん。ぜひ、ご覧ください!

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出演者名:はるみ

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目黒区から37年前に越して来られたはるみさんは、都職員として、都内の様々な施設で、都民の健康や安全を守る業務に携わってきました。退職後は、それまでの趣味であったクライミングに加え、アマチュア演劇活動も楽しんでおられます。

 

— 多摩ニュータウンに入居された理由を教えてください。
土のない(アスファルトに覆われた)ところで子供を育てたくないと思って、自然の中で育てるために越してきました。
今は巣立っていき、都心で生活しています。親の気持ちって伝わらないなと思っていましたが、このWSをきっかけに、子供達に連絡したところ、ふたりともニュータウンをかけがえのない「ふるさと」と感じてくれていることを知りました。ちょっと感動でした。

 

ー 多摩ニュータウンでの印象的な思い出は何ですか?
初めてニュータウンに家を探しに来たときのことです。京王線で調布から多摩川を渡り、少し走ると山間部に突入し、道路や家も見えません、人が住んでいるのか、ここは東京なのか...と思っていると、トンネルを抜けた途端、忽然と「街」が現れ、なんだこりゃ!と驚いたのを覚えています。
多摩ニュータウンに越してきた頃、朝は通勤に一時間半以上かかり、夫は長時間勤務で育児の協力が得られなかったので、保育園の延長保育を最大に利用しても送り迎えに間に合わず、途方に暮れました。近くの勤務地へ異動でき、育児と仕事を両立できたのは幸運でした。子供の成長過程の節目となった様々な出来事をこの街で体験してきました。

 

ー 「まちまち」をどんな作品にしたいですか。
シナリオ作りから携われる新しい演劇スタイルですので、関わる人たちの「想い」を沢山詰め込み、ニュータウンに住んでいる方にも住んでいない方にも、それぞれの地域への想いを改めて再認識していただき、「自分のふるさと」を思い出させるような作品にしたいですね。

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 出演者名:望月正人

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誰もが見たことのあるNHKなどの海外ドキュメンタリーやドラマの日本語版ディレクターの方です。逐語訳のままでは理解しにくい内容を、すんなり入る日本語台本にまとめ、声優をキャスティング・演出し、吹替作品として仕上げる、世界と日本の橋渡しの仕事です。

ー 今回「まちまち」に参加した理由はなんですか。
瀬戸山美咲さんのWSに何度か参加した経験があったこと、演劇好きだったことと、逆の立場に立つことで学びがあると思ったことからです。彼女を含むファシリテーターが意見を汲み取る姿勢は大変勉強になっています。もちろん、多摩センター在住も大きな理由です。

 

ー ワークショップが始まりましたが参加してみていかがですか?
イメージしていたWSと異なり、たとえば作品の作り方など根本的な部分から意見を交換しているのが、新鮮でダイナミックでした。共通点は、参加者の意見を尊重し、作品の中に生かしながら、多くの人に受け入れられるエンターテインメントを目指していることですね。

 

ー 「まちまち」はどんな作品になると思いますか。
十代から七十代まで、ニュータウンに住む人々の様々な人生を集めた内容になりそうです。タイトル通り「まちまち」な人生が描かれるということです。多様な人々による、多様な人々に向けた、多様性の芝居になるんじゃないですか。

 

ー それでは、最後に観に来てくださる皆様にメッセージをお願いいたします。
様々なバックグラウンドを持った老若男女の出会いと衝突から生まれる 予測不能の化学反応です。普通の演劇では味わえない、そのリアルな熱気をお楽しみください。

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 出演者名:須山 剛

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演出の瀬戸美咲さんと同じ時期・同じ大学で学生生活を過ごし、卒業後、劇団唐組に参加、現在はシアター・プロジェクト東京(tpt)で活躍されているたけさんを紹介します。

ー 今回「まちまち」に参加した理由を教えてください。
多摩ニュータウンの住民としての芝居を通じて、何らかの貢献をしたいと思ったためです。しかし、実際に参加してみて、これまでの芝居と全く異なることを知り、驚いています。

 

ー どんな点がこれまで経験された芝居と異なりますか。
瀬戸山美咲さんは知りたがりのSじゃないでしょうか。表現したいというのは、役者は、少なくとも私は元々あるというか、役として生きたいという感覚ですが、それはあります。ただ今回美咲さんにしてやられた、と思ってるのは、「私」から始めてほしいと言うこと以外、あまり仰らないので、自分個人のプライベートをどんどん出さざるを得なくなったことです。加えて、演出を意識した役者同士の競い合いがないこと。
本当に和気あいあいです。

 

ー 最後にお客様へのメッセージをお願いします。
相当に面白くなると思います。プロの役者のテクニックを越える、実体験が放つ出演者の思いの強さを是非感じに来てきてください。