「まちまち」ワークショップ4日目!(6/30)
こんにちは。
市民スタッフの荻山です。
まちまちのワークショップも今日で4日目。
え?まだ4日目?というくらい現場はわきあいあいとし、人見知りの僕も、ちょっとずつ色々な人とお話ししたりできるようになりました。
今日は昨日に引き続きグループワーク。7つのグループにわかれて、みんなでお芝居を作って行くのですが、これはもちろん楽しくもあるのですが、なかなか大変な作業です。
いくらわきあいあいとしてきた、といっても我らチームまちまち、出会ってまだ4日目。
年齢や育ってきた背景、演劇の経験、多摩ニュータウンとのかかわり方、などなど、全然ちがいます。
そこがチームまちまちの魅力なのですが、なにせ40人近い大所帯。
みさぴー(演出の瀬戸山さん)1人では全部をみることはできません。
そんな時、僕らをまとめ、導いてくれるのが心強い味方、ファシリテーターのみなさんです!
ファシリテーターのみなさん
後列左から小林あやさん、石田迪子さん、前原麻希さん、廣川真菜美さん
前列左から野坂弘さん、小角まやさん、ワタナベミノリさん
ファ、ファシリテーター。急激な横文字。僕も最近知った言葉なのですが、詳しくはGoogle検索してみてください。
いろいろなファシリテーターの形があるようですが、今回は昨日、今日、と僕といっしょのグループで活動し、ファシリテーターとして参加している「みっちゃん」のことを通して、みさぴー(演出の瀬戸山さん)や、チームまちまちの頼れるファシリテーターたちが大切にしているかもしれないことを、僕の視点で書いてみようと思います。
あくまで、僕が「そんな気がしたこと」なので、かならずしも正確な情報じゃないかもしれませんし、足りてないところもあるかもしれません。ご了承ください。
みっちゃんはプロの俳優です。一昨年の公演「たまたま」にも出演していました。
1.挨拶がすてき
みっちゃんは挨拶がすてきです。みっちゃんに限らず、ファシリテーターのみなさんは挨拶がすてきです。ものすごく明るく話しかけてくれます。人見知りの僕としては、ほっとします。というか、チームまちまちの人たちは、年長の方々が中心となってきちんと挨拶をします。「こんにちは」、とか、「おつかれさま」、とか、そういうところに、チームまちまちの土台があり、その空気は本番の舞台にも立ち現れると思います。
今日できた作品①:多摩市で住む家を探す若い夫婦と、坂道がつらい母をもつ親子と不動産屋の話。
2.やさしい
昨日街歩きをしていたときのこと。雨がふったりやんだりというちょっと肌寒い日だったのですが、風邪気味で咳をしている参加者のみほしさんをみるや、そっと首にまく暖かそうなやつを貸してあげ、雨がふってきては傘を差してみほしさんをいれてあげる、その一連の動作のさりげなさ、スマートさたるや。や、やさしい。
今日できた作品②:小田急線の線路そばに住む、しゅんくんと家族のはなし。
3.すごく話を聞いてくれる
すごく話をきいてくれるのですよ。みっちゃん。グループワークの最中、みんなでどうしようかと話をしているとき、僕が、「何か…話したほうがいいかな、どうしようかな、ううう…」と人見知りを全開にしていると、「おぎーさん、どう思いますか?」と話をふってくれます。何度か、エスパーかな、と思いました。いろいろな人のいろいろな意見を、熱心に、その真意を丁寧に聞いて、話をかみ砕いて仲間に伝えてくれます。
今日できた作品③:より住みよい街になるように。トシミさんと仲間たちの奮闘記。
4.困ったときに助けてくれる
グループワークの発表の最中、僕が完全に段取りを忘れてぼーっとしていたら、やさしく僕の背中をぽんとたたいて、出番を教えてくれました。ありがとう…完全にぼーっとしてました。
今日できた作品④:ほかの土地で偶然出会った多摩市民たちの暖かくおかしく劇的な思い出話。雨宿り。
5.みんなの意見をまとめてくれる
これ、すごいな、と思いました。10分くらいの演劇をつくったのですが、みんなのいろいろな意見が、ちゃんと取り込まれながら作品ができていくんですよね。
昨日と今日、同じテーマ、同じチームで作品づくりをしたのですが、昨日は街歩きに夢中で作品づくりの時間があまりとれず、うまくいかなかった…。しかし今日は、1時間という短い時間のなかで、みっちゃんがみんなから話を引き出しながら、そしてみんなもそれに呼応して、どんどん意見をいって、結構うまくいった…気がする。昨日とはかなり印象が違う作品になったと思います。
今日できた作品⑤:そんな僕らのチーム。みほしさんの思い出をみんなで話した、みほしたち。
今日も帰り際、また来週もよろしくお願いしますと、明るく声をかけてくれたみっちゃん。こちらこそよろしくお願いします!
今日できた作品⑥:団地の夫婦と子供たち。その時代をこえ、その変節を描いた大作。団地物語。
そうして気分よく帰る道すがら、昨日の稽古の冒頭にみさぴー(演出の瀬戸山さん)が言っていたことを思いだしました。
周りの人がやっていることをちゃんとみよう、話を聞こう、意見を言うときも、「yes、and…」相手の意見を受け入れながら、でも、自分の意見を積極的に言っていこう。
みっちゃんをはじめ、ファシリテーターのみんなのふるまいは、まさにそれだな、と思いました。僕もちゃんと周りの人を見て、話を聞いて、しっかりと意見を言おう自分をだしていこう大丈夫なぜなら間違えたり困ったりしたら周りに助けてくれる人がいるのだから…。
今日できた作品⑦:ものすごいしーさん思い出。しーさん物語。
今日で稽古4日目。参加者のみなさんの話をし、いろいろな物語をみんなで聞いていきました。ああ、ほんとうにいろいろな人が集まっているな、と、感じました。
それがチームまちまち、の強みだな、と、心から感じる瞬間がたくさんありました。
むしろ魅力的な参加者やエピソードがたくさんありすぎて、あれ、このエピソードだけで2時間のお芝居になるのでは?みたいなのもたくさんあり、いやいや、この「まちまち」は、どんな演劇作品になるんだろうか、うおおおお、早く本番が観たいです。
でも、ワークショップも終わってほしくないです。どうしたらいいのだろうか。
以上です。
《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「まちまち」
8月11日(日・祝)12:00/16:00
パルテノン多摩小ホール
チケット発売中!
http://www.parthenon.or.jp/act/3552.html
《関連企画》多摩ニュータウン×演劇プロジェクト第二弾 『まちまち』関連企画
『まちまち』を観る前に観よう!多摩ニュータウン記録映画上映&トーク
7月11日(木)18:30開始(18:00開場)
パルテノン多摩小ホール
演劇公演『まちまち』をもっと楽しむため、多摩ニュータウン開発中につくられた記録映画の上映とトークを行います。
【上映作品】
「多摩ニュータウン」(14分/1969年)
「多摩ニュータウン-まちづくりのあゆみ-」(41分/1989年)
【トーク】
成瀬惠宏(元住宅公団職員) 瀬戸山美咲(演出家・劇作家)
【料金】500円(小ホール入口にて当日精算)
[全席自由]
※未就学児入場不可
※申込み不要/当日直接会場へ
※休憩あり
※途中入場可
http://www.parthenon.or.jp/movie/3595.html