「たまたま」出演者、とみやまあゆみさんにインタビュー!

こんにちは、市民スタッフTです。

 

「たまたま」出演者インタビュー、今回はとみやまあゆみさんにお話をお伺いしました!

 

f:id:tamatamatama2017:20170730235742j:plain

とみやまあゆみ 1986年生まれ。神奈川県出身。最近の主な出演作は、KAKUTA Sound Play Series「アンコールの夜」(脚本・演出/桑原裕子)、□字ック「荒川、神キラーチューン」(作・演出/山田佳奈)、SPAC「高き彼物」(作/マキノノゾミ 演出/古舘寛治)、TEAM HANDY ACTACTION vol.04『ワンス アポン ア タイム in 京都 Ⅲ~錦小路の素浪人~』(作・演出/鐘下辰男)、テレビ朝日金曜ナイトドラマ「女囚セブン」など。

 

 ―まず最初に、ワークショップで多摩センターの辺りを歩いて作品をつくったと思うんですけども、多摩ニュータウンの印象を教えて頂けますか。

 多摩ニュータウンは大学生のときとか何回か通りすがったことはあって、なんか綺麗な町だなっていうのは思っていたんですけど、まあそんなに「多摩ニュータウンである」っていう意識はなくて。だから周りに人が住んでるイメージもあまりなくて、駅から見えるストリートとそこから派生したエリアっていうぐらいしか印象がなかったんです。でも今回町を歩いて、あんなに緑があって、歩車分離のことも知らなかったですし、なんかすごかったです思ってた町と全然違くて。

※歩車分離:歩道と車道をわけて道が作られていることで、多摩ニュータウンの都市デザインの特徴の一つ。

あと一番へー素敵だなと思ったのは、ちょっと町のことじゃないんですけど、劇場でたまに映画の上映やってますよね?パル多摩で。あれで、たまたま…あ、たまたまっていっちゃった(笑)たまたま最初に行った日に貼られてたポスターが、多摩センターの駅長さんの好きな映画を上映するみたいなもので。それが若い女性の方で、あ、多摩センターって女性の方が駅長さんなんだっていうのにもすごいびっくりしたし、駅長さんの好きな映画を上映するっていう企画もなんか面白いなって。そんなことを最初に行ったときに思いました。

 ―ご自身のご出身は神奈川ということで。

 はい、横浜です。

 ―結構じゃあ都会のほうですか?

 うーん横浜って言葉で言うと確かに都会のイメージですけど、まあ横浜も広いし結構田んぼとか畑もあって、基本的には住宅街だと思いますよ。

 ―そうなんですね、じゃあご実家の周りもそんなにビルとかじゃなくて…

 あ、うちは全然。住宅街です。それこそ横浜なんて坂が多いんで山谷山谷…みたいな感じです。

 ―ご自身の住んでる町と、多摩ニュータウンを比べた時に、「ここが違うな」とか「ここは似てるな」とかっていう点はありますか?

 いや全然違いますよ。やっぱり町って暮らしてると境目とか感じずにシームレスに歩けちゃいますけど、でもやっぱりここをこうしたいっていう思いがあってつくられてるものだと思うんですよね。例えば近所のおじさんが通学路にたって横断歩道見守ろうとか、それって多分なんか願いとか意思があって作られていくものだと思うんです。

だから決定的にここがこう違うってことは、ちょっとどういったらいいかわかんないですけど…でも、芝居でもこれ相当触れてたりしますけど、「歩車分離」なんてもう決定的に違いますよね。あと実家がちょっと山の上にあって駅から坂をのぼってかなきゃいけないんですけど、その斜面に木が生えていて、それが階段を隠しちゃって不審者とかが出るからっていって切られたんですよ全部。もうバッサリと。それは安全性のためってこともあったりするんですけど、多摩センターがどういうふうにしてるのかわからないですが、多分自然とかをできる限りそのまま残そうとしている部分も多いのかなと思って。そんなに不審者も出ないのかなっていう勝手なイメージですけど(笑)

 ―たしかに、この辺りはやっぱり道路が整備されているので、明るかったり、見通しの良い道が多い気がしますね。暗い道があって怖ければ、それを避けて選べる別の明るい道があるような。ではご自身の町で、好きなところはありますか?

 居心地いいですよ。横浜ってくくっちゃうとあれですけど、地元の友達と「やっぱ横浜居心地よすぎて出らんないよね」「離れらんないよね」みたいなことを言ったりはしてましたね。別に、駅の周りだってずっと開発してて綺麗なわけでもないしチェーン店ばっかりですけど、なんか、小っちゃいんですよ町が。

 ―横浜ですか?

 横浜…横浜っていったときは横浜駅周辺のことを話してますけど、もう東側は埋め立て地で海だし。

 ―そうか、海があるんですよね。多摩ニュータウンてそれこそ駅の周りは計算してつくられていても、ちょっと歩くともう自然が広がってたりするんですけど、横浜も町から少しはなれると緑があったりするんですか?

 なんか逆にそこまで全体的に計算されてつくられてないから。多摩ニュータウンでちょっと歩くと自然、っていうのは多分計画してつくってる部分と全くそうじゃない部分のお話だと思うんですけど、横浜はほんとつくるのがビル単位なんですよ、多分。だからここまで線路が伸びることになったとか、駅のホームの位置変えようとかいって、地下街とかもずっと、ほんとずーっと工事してるんですよね。わかんないですけどね、都市計画については。

 ―じゃあちょっと公演の話にうつりまして、今回の役どころについて教えてください。

 基本的に、今回は真ん中の女の子を除いてはみんな1人2役以上やっていて、私一つは小学生の役なんですけど、いつぶりだろう小学生って感じです。

今回は瀬戸山さんがインタビューで実際にお聞きした話を、お聞きしたそのままの言葉を大切に作ってる部分と、聞いたエピソードからイメージを膨らませて様々な要素を詰め込んだファンタジー的な部分とあって、小学生はファンタジーのほうなんですけど、もう一つの役はお聞きしたお話から作るシーンになる予定です。私もどうなっていくのか楽しみに稽古をしています。

 ―ありがとうございます。最後に、観に来て下さる方に一言メッセージをお願いいたします。

 私「クレヨン王国シリーズ」っていう、青い鳥文庫から出ている福永令三さんっていうかたの本が好きなんです。それは自然を介したちょっとファンタジーな世界に、現実の女の子が迷い込んでしまう…みたいなお話が多いんですけど、私は本当にその話が好きで。このお芝居の稽古をしながらよくそのことを思い出してるんですね。懐かしい部分だったり故郷だったりとかっていうものを通してちょっと未来のことに考えが及ぶっていうか、未来のことを考えたくなるようなお芝居になったらいいなって思いながら稽古をしています。実際に多摩ニュータウンに住んでる方だったり、初めてくる方だったり、色んな場所に住んでる色んな年齢のかたに是非来ていただいて、まあ一番は楽しんでいただけたらいいなと思っています。

 ―ありがとうございました!

 

都市計画と単純に言うと事務的な響きがあるけれど、町全体のデザインだったり、ビル一つつくるのにも誰かの思いがあり、さらにそこで形づくられた場所に暮らす人の思いでまた新たな町の光景が生み出されていく。同じ町など一つもなくて、そのどれもが一人ひとりの願いの積み重ねで今の形になっているのだなぁ…と、とみやまさんのお話を伺いながらそんな当たり前のことを改めて感じました。

 さて、様々な出演者の方のお話から少しずつ今回の作品の様子がみえてきました。

ファンタジー!?インタビューでお聞きしたそのままの言葉!?小学生…!?

ますます全貌が気になります…!

「たまたま」本番はもうすぐ。是非是非お見逃しなく!!!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

 8月4日(金) 19時30分開演

 

8月5日(土) 14時開演/19時開演

 

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

twitter

https://twitter.com/tamatama201708