「たまたま」出演者、浅倉洋介さんインタビュー!
『たまたま』出演者インタビュー、今回は浅倉洋介さんです。浅倉さんは、作・演出の瀬戸山美咲さんが主催するミナモザのレギュラーメンバーであり、本作においてもかなり重要なポジションを務めるのではないかと推測されます。
プロフィール
1978年生まれ。兵庫県出身。流山児★事務所、風琴工房を経てフリー。ミナモザ、MU、三条会、ピーチャム・カンパニー、劇団天動虫、ぼっくすおふぃす、ロデオ★座★ヘヴン、Ammoなどの作品に出演。
―事前のワークショップには、確か3回出られたんですよね?
ええ、3回出て、その後は別の作品の本番があったので、ちょっと出られなかったんですが。
―それ以外で多摩センターや多摩ニュータウンにいらっしゃったことは?
個人的に、先月パルテノン多摩でやっていたバザーに来て、肉を食ったりしました(*)。あと、瀬戸山が多摩ニュータウンにお住まいの方を取材しに来て、教師をやっていらっしゃった女性の方にインタビューする際、同席して話を聞かせてもらいました。
(* パルテノン多摩主催で6月に開かれた「恋するマルシェ」のことです)
―それ以前にいらっしゃったことは?
それ以前で言えば、パルテノン多摩の小ホールで演劇の人たちが音楽をやるという、あれ(*)を見に行ったのが初めてです。
(* 今年3月に開かれた「徳永京子プロデュース 演劇人の文化祭 special Live!」のことです)
―多摩の感想は、どんな感じですか?
いい街だと思いますよ。俺は好きですね。俺も元々実家が山を削って作った新興住宅地だったので、そういう意味でも親近感があります。
あと「歩車分離」がすごく綺麗になされていて、なおかつ全く無機質というわけでもなく、ちゃんと緑もあるし、旧富澤家でしたっけ?ああいう古い民家も残されていたりとか。あと、エリアによって、同じ団地でもちょっとデザインや色が違っていたりする。デザインした人が、わりと好きにやったんじゃないかな(笑)みたいなところもあるのが、なんか好きですね。
ワークショップの時に、まんじゅう山でしたっけ?鶴牧東公園の。あっちの方とか、あと商店街の方とか散歩に行きましたけど、その寂れ具合も含めて(笑)いい感じだなあと。あんまり俺も人の多いところは好きじゃないし、かと言って人が全くいないってのもあれだし、ちょうどいい感じに人がいて、すごく落ち着くところだな~と。子どもを育てる人たちが住むにはいいだろうなって思うし…いい街じゃないですかね。
―じゃあ逆にイマイチだなと感じるところは?
イマイチ? う~~~ん…単純に、坂(が多い)とか、あと団地が5階まで階段だったりするから、足腰が悪い人には、ちょっと住むのが大変だろうなと思いますけど…それくらいかなあ。実際に住んでみれば、「ここがこう」みたいなものも、あるかもしれないですけど。
―このお芝居で、だいたいどんな役を演じられるんですか? パッと見て「何だ?このスター・ウォーズみたいな衣装は?」と思ったんですけど(笑)←写真参照
(笑)これはただの甚兵衛なんです。ちょっと変わった甚平だけど。
―あ、そうか!衣装じゃないんですね(笑)。あまりにも他の人たちと違っているので、一瞬作品の衣装かと思ってしまいました(笑)。
まあ夏だというのもあって(笑)。あゆみちゃんという小学生の女の子が主役なんですけど、そのお父さん役なんです。最初の方に、お父さんとお母さんとお兄ちゃんとあゆみちゃんと4人で、団地のリビングで、食事の後にテレビを見ているようなシーンがあるんです。その時のイメージとして、お父さんは甚兵衛っぽいものを着ているのかな…と思い、もう稽古着はこれでいいやと。途中で普通のサラリーマンとかもやらなきゃならないので、背広も着るんですけど、とりあえず今は甚兵衛でいいかなと。
―この作品をご覧になるお客様に何かメッセージを。
わりと頭を空っぽにして観に来てもらった方がいいかなと思います。瀬戸山美咲というと、ミナモザの、社会派というか重いテーマを扱ったイメージがありますが、そういうのが好きな人が、それを期待して見に来ると、ちょっと肩すかしを食うかもしれない(笑)。ミナモザの瀬戸山美咲とは違う新たな一面というか、今まであまり見せていない、いい意味で頭の悪い本というか、すごいバカな一面というか(笑)。ある意味、ミナモザでは見られない瀬戸山美咲の本が楽しめるんじゃないかと思います。
また、そういう面も出しつつ、多摩ニュータウンの方々に取材した部分、足と耳で集めたものもきちんとフィーチャーされているので、そういう硬軟織り交ぜた部分を楽しんでいただけたらな、と思います。
(インタビュアー 市民スタッフ マサト)
《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」
8月4日(金) 19時30分開演
8月5日(土) 14時開演/19時開演
8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール
http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html