「たまたま」出演者、町田マリーさんにインタビュー!

こんにちは、市民スタッフFです。

「たまたま」にご出演される町田マリーさんにインタビューさせていただきました!

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町田マリー  1979年、千葉県出身。立教大学在学中に江本純子と劇団「毛皮族」を旗揚げし、看板女優として活躍。近年の舞台出演作は『グッドバイ』(演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、『あたらしいエクスプロージョン』(演出・福原充則)など。その他、映画『俺俺』(監督・三木聡)、『なりゆきな魂、』(監督・瀬々敬久)、ドラマ『恋愛時代』(YTV)など映像でも活躍。09年主演映画『美代子阿佐ヶ谷気分』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。今秋には森山直太朗劇場公演『あの城』の出演、そして自ら立ち上げた新ユニット「パショナリーアパショナーリア」第一回公演『絢爛とか爛漫とか』が控えている。

 

ーワークショップで実際に多摩の街を歩かれて、どのような印象をお持ちになりましたか?

10年以上前に、パルテノン多摩の演劇のフェスティバルに劇団で出させていただいたんですが、その時は駅からパル多摩までしか来れなくて、単純に「きれいな街だな」っていう印象でした。でも今回のワークショップでは街歩きができたので、いろんな場所を見ることができて。パル多摩の真上って、お客さんで来たら行かないですけど、あの大階段を登ったら、あんなに素敵な場所(きらめきの池や多摩中央公園)があるんだよ、っていうことを知ってもらいたいですね。お客様には開演時間よりちょっと早めに来ていただいて、パル多摩の上にあるエリアも見てほしいな、って思いました。

ーたしかに、あの階段をお客さんでホールに観に来た人は登らないですよね。

私もワークショップで街歩きをして初めて知りましたが、池の子ガモがすごくかわいいんですよね。自然も豊かで。そういう光景が当たり前にあるので、こんないい場所なんだ、って感じました。

ーワークショップの最後の回の感想でも、マリーさんが「子育てにはすごくいい街」と仰っていて、たしかに“専業主婦(夫)で子育てをする”人にとってはとてもいい環境ですよね。

ほんとうにそう思いますね。自分が今、4才の息子がいるんですが、道に飛び出さないか、毎日心配してしまうんです。いつも、「ほらっ!車来たよ!!」「危ないって言ったでしょッ!!!」って口うるさく言っていて(笑)、そういうことでキリキリしてしまうので、それを言わなくていい分、多摩に住んでいたら心穏やかに暮らせるんじゃないか、って思いました。

ー私自身、多摩で生まれ育って歩車分離の道路が当たり前だったので、多摩を出て行ってから暮らした街で初めて「道路沿いを歩くのってこんなに危険なのか…!」と実感しました。小さなお子さんがいれば、なおさら心配ですよね。

亀島さん(「たまたま」にも出演される、多摩センター育ちの亀島一徳さん)が、大きくなって多摩を出て違う街に住んだときに、道路すれすれのところを車が通るのが「怖い~どうしよ~~って思った」って言っていて、でもそれぐらいの歳になれば気を付けられるし怪我することはないと思うんですが(笑)、「小さいときに安全で守られている」というのはすごく大事なことだと思いました。

ーでもその亀島さんの感覚、わかります(笑)もういい大人なのに、車とか自転車がすれすれで横を通っていくと、「ちょっと怖いんですけど!やめてッ!!」って感じるところが私もあります(笑)これはある意味平和ボケというか、多摩ボケみたいな感じかもしれませんね。

それでは、「たまたま」の舞台について少しお聞かせください。
ご自身が演じる役柄について教えていただけますか?

けっこういろんなものが混在していて、役、というよりは、この舞台での「役割」という感じですね。モノローグをみんなで読むシーンがあったり、あとはすごくフィクションのシーンがあったり。シーンごとにがお客さんに新鮮に楽しんでもらえるようにやっていくのがいいんだろうな、と感じています。
現実と非現実が混在していて、演る方もその間を行ったり来たりして。どこに重点を置く、というよりは中立な立場で行き来するのかな、という感じです。
それぞれのシーンで中心となっている人物が違うし、あと時代も変わっていくし、違う空間にも違う視点にもなっていくけれど、モノローグをみんなで分けている、というのは共通する部分ですね。それがどう立体的になっていくのか、っていうところです。

ーいろんな視点で観ることができる舞台になりそうですね。お話しを聞いて、益々たのしみになりました! それでは、観に来てくださるお客様へメッセージをお願いします。

お芝居を楽しんでいただくのと同時に、地元でない方にはぜひ多摩の観光もしてほしいですね。地元の方には、パルテノン多摩のこの新しいプロジェクトを地域ぐるみでたのしんでほしいな、と思います。今回の公演は託児サービスもありますし、親子ペアのチケットも安いし、初めて演劇を観る方には、演劇というものに興味を持ってもらえたらうれしいです。「多摩から都心まで子供を連れて観劇をするのはたいへん」、と感じていた方には、「多摩で観れるんだ」と思っていただけたらうれしいです。“多摩をモチーフにした新作”というのも、住んでいる方にとっても刺激的なんじゃないかな、と思います。

ー“自分が生まれ育った街”“住んでいる街”が演劇作品になる、ってなかなか体験できないことですもんね。

多摩ニュータウンの40年の歴史がここにあって、それを演劇の中に込めた作品なので。40年を演劇の中に込めるってけっこうなことで、チャレンジな作品だと思います。

ーそうなんですよね、ニュータウンももう「40年」という歴史があるんですよね。

多摩ニュータウンになってからは40年ですが、縄文時代から多摩がある、っていうのを知ってすごくびっくりしました。もしかしたら住んでいる人も知らないかもしれないですよね。きっと住みやすかったから住んでいたんでしょうね。いろんな条件が整っていたんだろうなぁ、と思いますね。

ー「たまたま」という舞台を通して、多摩に住んでいる人たちが「実はこんなに歴史がある場所だったんだ」と気付くきっかけにもなったらいいですよね。ありがとうございました!

 

マリーさんには子育て中のママからの視点でも、多摩ニュータウンの魅力についてお話していただきました。「たまたま」を観に来てくださるお客様は、マリーさんおすすめのパルテノン多摩の上にある“きらめきの池”と“多摩中央公園”にも、ぜひ足を運んでみてください。マリーさん、ありがとうございました!

 

《公演情報》 多摩ニュータウン×演劇プロジェクト「たまたま」

 

8月4日(金) 19時30分開演

8月5日(土) 14時開演/19時開演

8月6日(日) 14時開演 ※上演時間:2時間予定 パルテノン多摩 小ホール

 

http://www.parthenon.or.jp/act/2996.html

 

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