「たまたま」出演者、まりあさんにインタビュー!

こんにちは、市民スタッフFです。

「たまたま」にご出演されるまりあさんにインタビューをさせていただきました!

 
profile 1994年生まれ、神奈川県出身 ぶたい 地域の物語 2016.2017 「生と性をめぐるささやかな冒険」オレモリカエル アルバム「おふとん」Vo.として 参加
しょぞく Dou kyu sei.  
Twitter: Dou kyu sei. @senseiwatashi

 

ーワークショップで実際に多摩の街を歩かれて、どのような印象をお持ちになりましたか?

新しいマンションも建っていて人がいっぱいいるのに、音がしなかった。車も通っていないし、家からの音もしないし「静か~~…」って思いました。

ーゴーストタウンみたいな?

ゴーストタウンというか、いつも音が聞こえるのが当たり前だったから怖かったのかもしれません。

ーご自身が住んでいる街(神奈川県のベッドタウン)はもっと音に溢れている、という感じですか?

川の音とか虫の音とか、遠くで聞こえる車の音とかが包んでいて、全く音がしないのは朝方くらいで。すごい気持ちよくて。(多摩センターは)人が昼間いるのに音がない、っていうのが不思議でした。

ー別の市民スタッフさんが、「まりあさんぐらいの、20代前半の若い女の子の目には、“多摩ニュータウン”という街はどんな風に見えるんだろう?」と言っていました。

住みたいか、と言われるとちょっと微妙なんですが(笑)、「遊びに来たい街」だと思いました。ちょっと遠いけど。公園とかたくさんあるし、もっと「今あるものが活かせる」んじゃないか、と感じました。

ーあるものが活かされていない感じがしますか?

建物が低くて空が広いから、食べ物のお店屋さんを呼んで、公園とかに車を止めてフードマーケットみたいなイベントとかやれば気持ちよさそうだし、代々木公園とか新宿でやるよりもちょっとホッとすると思う。
あと今フェスが流行っているじゃないですか。でもあれって遠くまで行かなきゃいけないし、チケット代も高いので、多摩センター周辺にたくさんある広い公園を使って、素敵なアーティストとか呼んで演劇のフェスをやったら素敵!と思いました。

ーそんなフェスが新宿から電車で30分くらいの多摩センターでできたらすごくいいですよね!フジロックみたいに各会場を回って、タイムテーブルとか自分で好きなように組んで、同時に多摩の街も楽しめるような。
それでは、ご自身の地元についてはどう思われますか?

ベッドタウンとしての機能を十分に果たしていると思います。都心にも出やすくて、子供がたくさんいて、保育園や幼稚園、学校も図書館もたくさんあって。大学も国立の大学に進めば小・中・高・大そこの地域で済んじゃう。
東京まで出る必要がない、と感じている人の方が多いかもしれません。何かやりたいことがあったら東京に行く、という感じです。

ーまりあさんは「何かをやりたい側」の人だと思うのですが、そう意味でもう少し都心に住みたいとか、こういうところに住みたい、という願望はありますか?

何か作るときに都心の友達の家に滞在させてもらったりするんですが、すごく音や人が近い、空間が少ないからリラックスできないんですよね。

ーでは都心は「住みたい場所」というわけではないんですね。

大きな家に住めるのであれば…。最初からマンションやアパートに住んでいたらストレスはなかったと思うけど、プライべートな空間が限られて切り売りされている、それに対して払う対価が高すぎる、と感じます。でもそれは土地の価値だから…。キュウキュウした暮らしになりそうな感じがします。
東京は「頑張るときに来るところ」ですね。
私の野望は大きな家に住む、豪華とかではなく、スペースがある家に住むことで、端から端までゴロゴロゴロ~ってできるような。 大きな声で「行ってきまーす!」って言えるような、そういうことができるような地域に住みたいです。

ーそうなんですね。わたしも大きな家に住みたいです(笑)
それでは、「たまたま」で演じられるご自身の役柄について教えてもらえますか?

ジブリ感」って言われています。ジブリ感でやっています(笑)

ー「ジブリ感でやっています」(笑)。まりあさんは子供の役とお聞きしています。

子供の役をやるんですが、モノロ―グの部分があって、「無くなっていく」ところを話すところがあるんですが、何かの役を私が演じるからこうです、というのではなく、多摩の空気と自然と人と歴史をちゃんと体に沁みさせて、「これがなくなったら切ないな」とか、「これがあったらうれしいな」っていうのを自分もちゃんと感じて、話したり見たり聞いたりしたいな、と思いました。

ー素敵ですね。ワークショップの発表会でも、まりあさんがいた「街づくりチーム」の作品は街の移り変わりを描いていて、いろんなものがなくなっていったことを改めて再認識しながら観させていただきました。きっと多摩に住み続けている方が観たら、同じように、懐かしかったり、少し切なくなったりしながら、実感を伴って観ることができるんじゃないかと思いました。
では、最後に観に来てくださるお客様にメッセージをお願いします!

楽しくて、ちょっと切なくて、でもきっとまた楽しくなる!って感じです。

ーきっとまた楽しくなる?

それは舞台というより、街が。

ーああ、街が。「まだ希望の光はあるぞ!」と。

「あるぞ!」と。

ー言いたい!みたいな(笑)

言いたい!

ー希望!(笑)

ジブリ感!!(笑)

ジブリ感で照らしてやるっ!みたいな(笑)

魔法で!飛べる!!みたいな(笑)

ー魔法かけられたいッ!!(笑)

フェスやる!!みたいな感じです(笑)

ー(笑)ありがとうございました!

 

 キュートな笑顔が印象的なまりあさん。
舞台上でも、きっと素敵な魔法をかけてくれると思います。

まりあさん、ありがとうございました!